台風・豪雨と海水温上昇
台風19号が猛烈な勢いを持って近づいている。
これも大型の18号が去ったばかりだって言うのに。
このところ毎年のように「いまだかって経験したことの無いような………」大風や豪雨が襲っている。本当に地球が荒っぽいことになって来た。特に今回の19号は、宇宙ステーションから見た飛行士が、「ここから幾つも台風を見ているが、こんなのは初めて」と言っていた。
稲刈りは概ね済んだようだから良かったが、林檎や梨、或いはビニールハウスなど、大きな被害が無ければいいが。
台風の大型化は海水温の上昇が大きな原因らしい。
その温度の上昇分だけのエネルギーを汲みとって大型化、或いは豪雨の元になっているのだろう。
一旦上がった海水温なんて、人間が制御できないもんな。
この海水温の上昇は台風や豪雨だけの問題じゃ無く、当然冬の豪雪にも関連してくる。それだけ水蒸気を多く含んだ西高東低の風が吹きつけてくる訳だから。
ここ何年かは六日町周辺はそれ程の豪雪にはならなかった。しかし去年だったか一昨年だったか、入広瀬で5メートルを超える積雪になった。今後何処にそう言った豪雪が来てもおかしくない。
北陸の豪雪
ところで実はずーっと疑問に思っていたことが有って、どうして北の北海道なんかより北陸、特に新潟の魚沼辺りが雪が多いんだろうと不思議だった。
もう10年近く前、物凄い豪雪の年が有って、実家の雪おろしに帰省した。
新幹線で越後湯沢に降り立ち、駅舎の屋根にうず高く積っている雪が、これから立ち向かう親の仇のように見えて憂鬱になった記憶が有る。
実家の屋根の上で雪と格闘しながら突然、長年の疑問が解けた。
そうなのだ、結局大陸と日本列島との間の、日本海の差し渡しがカギだったのだ、と。
日本列島は弓なりにカーブしていて、大陸との距離が一番長いところが丁度北陸・新潟と言うことになる。
大陸からの乾燥した季節風が日本海を渡ってくる時、その長い差し渡し全てで存分に水蒸気を吸いこみ日本列島の山脈にぶつかる。そして魚沼に豪雪をもたらす。
これから地球温暖化が進むに従って、ますますこの豪雪がひどいことになるんじゃないか、と身震いしたものだ。
今年も是非小雪で有って欲しい。
まるっきり雪が無いとスキー場など困るところも出てくるし、除雪業者も織り込み済みのことだから有る程度の積雪は必要だが、5メートルは困る。スキー客も来れないし、俺ももう歳だ。雪おろしもそろそろ勘弁して欲しい。
この間の台風18号も前評判では大型だって事で、此処でも寮生に【戸締りや洗濯物は出しっ放しにしない】様に指示したのだが、3割位の部屋がベランダに干したまゝ出かけ(出勤し)て居た。
18号は幸いにも群馬には風・雨共に殆んど影響無かった。
しかし、今回の19号、同じように警告は出したが、今回は前回の幸運が災いになるのでは?と心配だ。
ま、俺としては「やるべき事はやって置く」と、割り切る事にしているが・・・