故郷を離れて既に40年 東京・武蔵野の水辺を中心とした身近な風景と駄文を発信します

水道道路砂川線(富士見緑道)

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又も発見、武蔵野台地を貫く直線道路

地図(Google map)を見ていて偶然に見つけた、不自然に真っ直ぐな細い道路。こう言う直線道路は先ず水道道路だと思って間違いない。しかも何度も通っている野火止用水の直ぐ脇から始まっているのに今迄気が付かないでいた。
ネットで検索してみたら、なんと、小平監視所で汲み上げた玉川上水の最後の水を、東村山浄水場に送る導水管が埋まっているのだそうだ。

水道道路砂川線(小平監視所から東村山浄水場まで)

玉川上水と野火止用水は、おいらが最初に武蔵野の水辺に興味を持ち始めた切っ掛けでも有り、その後も何度通ったか分からない、いわばライフワーク的な存在。

江戸時代に掘削された玉川上水は、現在も東京の水道水を賄う現役の大動脈(東京の水道水源、78%が利根川・荒川水系、19%が多摩川水系)。
羽村堰で多摩川から取水した後、現在は500メートル余り下流の第三水門で大半の水が汲み上げられ、村山・山口貯水池に送られる(その導水管ルートが羽村山口軽便鉄道跡)。
その後幾つかの分水路に今でも水を供給しながら最後、小平監視所で全量を汲み上げられて東村山浄水場に送られる。このことは今まで漠然と承知していた。しかしその導水管がどこを通っているか、等、殆ど関心を持たないままで来た。

その導水管ルートを偶然地図上に発見、しかも上流側で野火止用水とルートを共有し、野火止用水緑地で別れた後、典型的な水道道路としての直線を保ちながらほぼ2キロ(小平監視所からは約4キロ)、武蔵野台地を貫いている。
この水道道路は「砂川線」、「水道緑地」、「富士見緑道」などと呼ばれているようだが、兎も角これは行ってみる他は無い。

 

撮影Map

(クリックするとGooglemapと連動して表示されます)

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撮影Album

本文では主要な写真だけを掲載しています。全部の写真はこちら

 

小平監視所

羽村堰で取水された多摩川の原水の、いわば終焉。
ここから下流側の玉川上水及び野火止用水に流されている水は、多摩川上流再生水センターからの高度処理再生水。

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多摩川原水全量汲み上げ

小平監視所左側に掲示されている手書きの案内板。
ここに見られるように、多摩川の原水はここで全量汲み上げられて二つの系統に分けられる。一つはここで取り上げる東村山浄水場への「砂川線(2300ミリ径)」。もう一つは小川・新堀用水に供給する「小平分水」。

都民の水道となる東村山浄水場への砂川線は多摩川原水が当然のこととして、ここから下流側の玉川上水や野火止用水は処理再生水が流されているのに、何故小川・新堀用水に多摩川の原水が使われているかと言うと、小川・新堀用水は現役の灌漑用水である為に、高度再生処理がされているとは言え、下水を流す訳には行かなかった。

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野火止用水緑道

小平監視所の直ぐ下流側、野火止緑道が始まる。
玉川上水最大の分水路である野火止用水が通っていたところで、現在は上記したように高度処理再生水が暗渠として流れている。
今回の砂川線も野火止緑地まではこの野火止用水緑道と同じコースを並行して通っていることを知った。

野火止緑地までのコースは、従って野火止用水とコースを共有している訳で、ここで詳細は掲載しません。「野火止用水」ページを参照して下さい。

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野火止用水、砂川線暗渠道

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通路脇の植栽の中に、「水道」銘が刻まれた蓋のマンホールが有った。今の野火止用水は処理再生水が流されている訳で「水道」とは言えない。
この通路脇の植栽の下に砂川線、2300ミリの導水管が伏せられているのだろう。

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東大和市駅と青梅街道

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駅前に見る「水道」マンホール

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野火止用水「せせらぎ」

青梅街道を超えて約300メートル、せせらぎ復活事業による流れが顔を見せる。この水も高度処理再生水。

結局このコースは、多摩川原水の「砂川線」、再生水使用の暗渠「野火止用水」、それとこの開渠の「せせらぎ」と、3系統の水が並行して流れていることになる。

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野火止緑地-野火止用水、砂川線分岐地点

並行して流れて来た「砂川線」は、この先も暗渠のままほぼ直進する。
暗渠として流れて来た「野火止用水」はこの先、開渠として姿を現し、右に方向を変えて武蔵野台地を新座まで流れて行く。「せせらぎ」はここで終了。

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野火止緑地

写真右側で野火止用水は開渠として姿を現し、写真前方に流れて行く。
砂川線は写真左側を直線コースで流れて行く。

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野火止用水開渠

木の枝などで見えにくいが、ここから野火止用水開渠スタート。

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砂川線水道道路スタート

野火止用水と分かれ、ここから約2キロ、水道道路がほぼ直線で通っている。

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用水北緑地

道路(ゆりのき通り)を超えた所で、直進する砂川線とは別に、薬局の左脇からやはり同じような直線道路が始まり、約300メートル続く。名前も「用水北緑地」。
最初これも水道道路なのか?と思い辿ってみたが、それらしきマンホールも見つからなかったし、どうも水路とは直接の関係が無いのかも知れない。一応「撮影Map」及び「撮影Album」には写真を掲載してあるので関心有る向きはご覧ください。

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用水北緑地を眺める

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用水北緑地脇にあった案内図

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砂川線・水道緑地に戻って

右側の石(コンクリート)には「水道緑地」と記されている。この先暫く行くと「水道第二緑地」となる。

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直線道路が続く

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この砂川線・水道緑地は送電線とも並行しているようだ。

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何本かの道路を斜めに横切りながら

地図には「やまもも通り」とあった

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狭山茶

狭山丘陵にも近く、茶の収穫が行われていた。

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緑地は続く

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東大和市役所きよはら児童館

道路にぶつかり公共施設を僅かに迂回する。砂川線で唯一直線が保たれない場所かも。

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一見緑道の続きかと思わせるが、実際の砂川線はこの少し左側から再開する。

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砂川線・水道緑地再開

この先も直線が続く。この辺「水道第二緑地」と呼ばれているようだ。

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緑地脇に、おそらく砂川線・砂川線導水管にアクセスするマンホールと思われるものが、フェンスに囲われていた。

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グリーンの中央分離帯があった。

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親青梅街道

ここで水道道路・緑地としての姿は終わりとなり、砂川線の導水管がどこを通っているか不明となる。
この直ぐ先、狭山丘陵に端を発する「空堀川」が、写真左から右に流れている。

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空堀川

空堀川右岸に遊歩道的スペースが続いているが、若しかしてこの下に導水管が伏せられているのかもしてない。
ゴールの「東村山浄水場」は空堀川対岸、約500メートル下流(写真右)。

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如何にも導水管が伏せられていそうなスペースではあるが。

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東村山浄水場遠望

この狭山堀橋を渡って対岸に出る。空堀川を超える導水管がどこにあるかは分からなかった。川の底をくぐって超えているのか?

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浄水場脇

広大な敷地の東村山浄水場脇を歩く。

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フェンス越しの東村山浄水場

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浄水場正面

取り敢えずここでゴール。

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