千川谷・千石谷と谷端川(千川・小石川)の川筋
猫又坂の碑から谷底の都道436を見る。
実はネットなどで検索すると、谷端川(千川・小石川)のルートはこの碑の直ぐ下、写真中央左側に入る道筋となっているものが多い。都道436に並行して蛇行しながら続くこの道筋は、確かにかっての水路跡を忍ばせる。
ただ地形的に言えば、谷底である都道436に沿って水が流れていたとみるのが自然だとも言える。猫又坂の案内板にも「この坂下にもと千川(小石川とも)が流れていた」と記されている。
私としては地形優先で、谷底である都道436が川筋だったのだろうと思うのだが、この脇道も雰囲気としては捨てがたい。
ただ元々この辺を流れていた谷端川は、川筋が1本と言う訳ではなく、何本かの流路に分かれてこの谷を流れていたものが、後に1本に統一された経過が有るらしい。又、灌漑用水としての谷端川の役割を考えると、ある程度人の手も加わって整備された人工水路の性格も有ったのだろう。「常に最も低きを流れる」自然河川と違って、人工河川はより遠くに水を流す為に標高の高い所を選んでコース取りをすることが多い(玉川上水は武蔵野台地の峰筋、分水嶺を通っている)。
ということで………、
実際の流路が何処であったか、私には分からない。
おそらくこの谷を中心に、時に流路の変遷を伴いながら幾つかのコースを取って流れていたのだろう。
取り敢えず「都道コース」
簸川(ひかわ)神社
「脇道コース」が小石川植物園脇に差し掛かる手前に、簸川神社がある。「氷川神社の末社であるが、簸川と各神社は非常に珍しい」とWikにあった。
千川改修の碑が有った。
小石川植物園
裏門、と言った感じ。入園は約700メートル程進んだ正門から。
園に沿っての道が続く。この道も谷端川(千川・小石川)ルート候補。
小石川植物園正門
小石川植物園についてはこちら。
更に道に沿って進む。ただ水路や暗渠のハッキリした痕跡は皆無。
都道436に合流
文京シビックセンター
前方、シビックセンター。その奥に東京ドーム、後楽園ホールなどが広がる。
東京ドーム
東京ドーム、ショッピングモールなどの広場に上がる。
せせらぎ
「せせらぎ」と言うにはあまりにも人工的だが、この水場は谷端川(千川・小石川)流路に沿って設えたものだそうだ。
ここに有った水路は、谷端川だけでなく、隣の小石川後楽園からの流れも合流し、神田川に注いでいた。
都道405(外堀通り)
東京ドームの敷地を抜けると、神田川沿いに続く外堀通りに出る。
神田川への合流
探してみたが、谷端川の排水口などの表示は無かった。しかしここで谷端川が神田川に注いでいたことは間違いないだろう。
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