4月w
4月
3月が別れの月なら、4月は出会いの月。
魚沼地方では、雪が消えて土が顔を出すのが、だいたい4月のはじめ。 フキノトウやアサツキと出会う。少しすると、道端でいろいろな草花と出会い、田んぼの畔ではカエルの卵と出会う。
入学式がある。新しい友だちと出会い、恩師と出会う。新しい本と出会う。
入社式がある。同僚や先輩と出会い、新しい仕事と出会う。
そして・・・、、新しい恋人と出会う。「ちょっと待ってよ。アタシャどうなるのさ?」と、今までの恋人。
「イヤ、その・・・まあ今日はエープリルフールだから」
そんな四月がやってきました
4月1日
ふきのとう
4月2日
連翹(レンギョウ)忌=高村光太郎
4月2日
今日は詩人であり、彫刻家でもある高村光太郎の忌日。
晩年の光太郎は中野区のアトリエで自炊しながら、十和田湖畔を飾る裸婦像を製作し続けた。庭には大好きなレンギョウがいっぱい咲いていた。亡くなった日もみごな花だった。
4月3日
ねこやなぎ
4月4日
ホトケノザ ヒメオドリコソウ
ホトケノザとヒメオドリコソウ。どっちがどっちかわかりますか?
4月5日
デビューの日
プロ野球界では、今日を「デビューの日」という。巨人軍の長嶋茂雄がプロデビューした日が、昭和33年4月5日。
かつては、この日にその年の有望新人をデビューさせる監督もいたとか。監督にしてみれば「このとびっきり縁起のいい日にスタートを・・」という親心からだが、新人選手にしてみれば「やだなあ。縁起でもない」となる。
だって、この日の長嶋は4打席4三振。
4月6日
イヌノフグリ
フグリってキンタマ・・いやキンタマ袋のことだろう。
何ちゅう名前・・・。
犬のキンタマブクロみたいなもん、しみじみ観察したことないからよく知らんけど。
早春をいろどるルリ色の可憐な花だよ。
4月7日
つくし
4月8日
花祭り
旧暦の4月8日(新暦だと1か月ほど後)は灌仏会(かんぶつえ=お釈迦様の誕生日)で、死者と対話のできる日。
昔は魚沼地方でも、しんがつようか(4月8日)といい、田畑に降りる区切りの日。ただし仕事は明日から。この日は「つきかえし(粉もち)を食べて1日ゆっくり休んだ。
法音寺でダンゴまきをしたのも、この日だったと記憶している(定かでないが)。
この歌は、第2次大戦中に流行した『湖畔の宿』――♪山のさみしい湖に――というあれですね。あれの替え歌。
息子は遠方で戦死し、その遺骨すら帰らない。
そんな息子を思う母親の悲しみを歌ったものなんですが、ストレートに表現したら非国民とののしられる。
それでこんなふうに替え歌にした。
4月9日
こぶし
まだ残雪の残る山肌にポッっと白いものが浮かぶ。
桜に先がけて咲くこぶしの花だ。。
そのことから、この花を別名「田打ち桜」という。
4月10日
ハコベ
ハコベの花期には前・中・後期がある。
前期・まず上を向いて咲く。これは受粉しやすいよう。
中期・順々に下を向く。受粉の済んだ花が、未婚の花にそのチャンスを譲るため。
後期・再び上を向く。種を遠く飛ばすため
4月11日
梅
いいねえ。梅にうぐいすだよ。
ばーか、あれはメジロじゃねえか。
え!? でもホーホケキョと鳴いているよ。
根元、見ろよ。(下図)↓
(このおっさん、梅見に来るときはいつもテーフレコーダー持参)
4月12日
山笑う
雪が消えると黒い山肌が顔を出す。
ほどなく、その黒にポーッと明るさが増しベンガラ(赤茶)系に変わってくる。
これは木々の芽吹きの色と、山肌の土色と、去年の枯葉色とが入り混じって、遠目にそう見えるのだそうだ。それを季語で「山笑ふ」という。
魚沼地方では、だいたい4月20日ころからゴールデンウイークにかけて。それが過ぎるとすごい勢いで山肌一面、新緑に塗りかわる。
ふるさとや どちらを見ても山笑ふ(子規)
立柄山(湯沢)が笑っている
4月13日
もくれん
4月14日
水仙
数年前、ゴールデンウィークに里帰りした時のこと。 村に入るや、道端、川ばた、石垣の間、軒下――あらゆる所に水仙が咲き乱れている。それもラッパという品種かな? 目の覚めるような黄色。周囲がパッと明るくなったような。
以前沖縄に行った時、村中がハイビスカスの花に埋まっているのを見て「いいなあ」と思ったことがあった。、花は違うけれど、あの時と似た思いがした。
それにしても、いつの間に・・・。
まあ考えてみれば「しばらく(留守に)」と思っていたが、しばらくとは言わないな・・・40年以上だから。
いづれにしても、南魚沼の新名物だね。
4月16日
すみれ
春の野山に咲くかよわい花だが、かよわく見えるだけで、なかなかたくましい。
近年は都市圏に進出し、アスファルトの割れ目などから、元気よく芽を出している。
媒介人はアリだそうで、すみれの種子にアリの好物が含まれているため。
――と本に書いてあった。
4月17日
さくら
4月18日
かたばみ
城内では「ススメの何とか」とよんだと思うが?・・・まさかフグリじゃねえよな。
子供のころはこれを食べたんだぜ。
すっぱい味がした。
もっとも、腹のたしにはならなかったけど・・・。
4月19日
山桜
4月20日
やまめ
残雪のころ、魚野川の上流や大源太川ではやまめ釣りをしている人をちょくちょく見かける。ゆきしろやまめと言うそうだ。
三国川にもいるんじゃない? 宇田沢川はどうだろう。
いても内緒。
釣人というのはクレージーなところがあってネ、情報さえあればどこへでも出かけていく。
以前、木曽川河口のポイントを教えたら、さっそく一宮(愛知県)から10トントラックでやって来たオッチャンがいた。
オッチャンよう。トラックいっぱい釣るつもりかよ?
宇田沢沿いに、関東方面からの大型トラックが列をなしても困るからね。
4月21日 スーちゃんスーさん かたっこ
最近スーさんが亡くなったというニュースをテレビでやっていた。
スーちゃん亡くなったのが、おととしのきょう4月21日。
※スーさん=三国連太郎(2013・04・15没)
スーちゃん=田中好子・キャンディーズ(2011・4・21没)
かたくり
4月22日
木の芽
あけびの新芽。これを食べるのは魚沼地方だけかな?
「うどっ掻き」という、葉ごと採取する方法もあるようだが、普通は先っぽにツツーッと伸びた芽だけを摘む。
これを束ね、さっとゆでて醤油を2,3滴落とす。これだけで食べる。
サックとした歯ごたえがあり、口の中を独特の苦みが走る。いやな苦さではなく、ほんの少しクルミを混入したような、なんとも表現しがたい野趣がある。
酒は名代の(清酒)八海山――それも悪くないが、
私の場合はこれ。
銘柄名は長すぎて覚えられないので「千年万年よろしくどうぞ」と覚えてある。それで、湯沢の酒屋は通用する。
4月23日
ゼンマイの株の中には1本か2本、「爺(じーじ)ゼンマイ」といって、胞子付のものが混じっている。
なんとなくマズそうな名前だね。
そりゃあマズいよ、ジサだからスジが多くて。
そう言われ、採取のさいはこれを残した。
しかし食べた人に聞くと、「そんなことはない。全く同じ」ということだった。
昔の人は、そう言って、根絶やしにすることを防いだのだろう。
ぜんまいとススタケ(根曲り竹)とガンモドキの煮物
4月24日
うど
4月25日
ショウジョウバカマ
猩々袴(しょうじょうはかま)と書く。 猩々(しょうじょう)は中国の大酒のみで、あから顔の男だった。
この花の名はその猩々さんからとったいうことだが。
彼がはいていた袴のようだということなのか? 酒呑みの赤い顔が、この花に似ているという意味なのか、
深く追求せずに、それぞれが勝手に解釈できるのが花名のいいとこ。
4月26日
シャクナゲ
葉の裏が白い。それで城内ではウラジロといったと思う。
子供のころ、オヒラの上からイリに横移動した時、一面に咲き誇っているウラジロを目にしたことがある。
今となれば、現実だったか夢幻だったか、という程度のほんの漠たる記憶。
現在は植木鉢に入れて栽培している家も多いようだ。
※オヒラもイリも藤原山の名前。
4月27日
こごみ
4月28日
チューリップ &フリージア
4月29日
昭和の日
ぼけ
きょうは「みどりの日」だとばかり思っていたが、いつの間にか「昭和の日」に変わっているんだね。その前は天皇誕生日。
ま、なんでもいいや。
ゴールデンウィークの入り口。心うきうき。ルンルン気分。気候も一年で一番いいとき。
話は違うけど、先代のたよ様(藤原)の主は、昭和天皇に似ていたよ。
でもこのイラスト、ボケとの組み合わせちゃ(ゴロが)まずいね。ひまをみて差し替えておきます。
4月30日
たんぽぽ