正月です
新年明けましておめでとうございます.
旧年中ははずかしきことの数々、ひたすら反省の日々を送っておりますので、どうぞ見捨てることなく、本年もよろしくお願い申し上げます。
1日
つる(鶴)
2日
書初め
たこあげ(凧揚げ)
3日
はねつき
4日
笹だんご
「帰省していたんだってね。それで土産はどうした? 六日町土産は」
「うん、笹だんごにハッカ棒に車ふ」
「おっ、いろいろだね。早くおくれ」
「いや、おれが買ったのはそのうちの車ふだけ」
「なんだ、ふかよ。まあいいや、すぐおくれ」
「面倒なので、土産物屋から直接おまえ宛に送った」
「おかしいな。宅急便なら1日で着くはず。まだ着いてねえよ」
「そういえば、在庫切れだとかで、着が遅れると言っていたな。ちょと待ちィ」
といいながら、宅急便の控えを取り出す。
「10日着になっている。えーと今日が4日だから、あと・・・6日待ちィ(六日町ィ)」
(われながらくだれねえダジャレ)
5日
じゅうりょう(十両)
江戸時代より園芸植物の一つとして栽培された正月の縁起物。
別名藪柑子(やぶこうじ)。
6日
せんりょう(千両)
正月の縁起物で、別名草さんご。
7日
まんりょう(万両)
正月の縁起物で、別名藪橘(やぶたちばな)。
正月の縁起物は、ほかに――
いちりょう=別名蟻通(ありどおし)。
ひゃくりょう=別名唐橘(からたちばな)。
ーーがあります。どれも常緑樹のため冬でも緑の葉がつき、赤い実がなります。
8日
あおき(青木)
9日
なんてん(南天 )
中国の南天燭(しょく)の略。
庭木として「難を転ずる」ので、縁起の良い木とされ、鬼門(裏庭・北庭)に植えると良いなどといわれます。
また福寿草とセットで植えると、「災い転じて福となす」そうですよ
10日
さざんか(山茶花)
晩秋から冬にかけての寒い時期に、みごとな花を咲かせる。
冬のツバキとどう違うの? 寒椿は園芸用作られたもので、ツバキとサザンカを種間交雑したもの。
ところで――山茶花と書いてなんでサザンカと読むんだろ、当て字かな? と思っていたら、これは音位転換だとか。
つまり山(サン)茶(チャ=サ)花(カ)でサンサカが正解。このンとサが音位転換してササンカ。
新(あらた)しい→あたらしい。秋葉原(あきばはら)→あきばはら。なども、音位転換したんだそうですよ。
十日恵比寿(えびす)
恵比寿様は、城内ではオーべス様、一般的にはエベっさんと呼ばれ、今でも七福神の中ではもっとも人気のある神様。
この神様を祀ってある神社は、(他の神様を祀ってある神社に比べ)立派な建物が多いようです。
それは――、
恵比寿様が商売繁盛の神様のため、参詣人は商売人が多く、
商売人は金持ちだから賽銭や寄進も多く、
したがって建物も大きくなった。
――のだと思います。
今日は「十日恵比寿」といい、その恵比寿の正月です。
「十日恵比寿」で有名なのは兵庫・西宮神社の福男。
冬まだ暗い朝6時、大太鼓がドーンとなり、神社の表大門が開くと、同時に参拝者がワッとなだれ込み、本殿まで走りぬく。
1等から3等までがその年の福男に認証されるという、あれですね。
この日テレビをつけると、たいていどこかの局で中継していますよ。
11日
おなが
平地から低山地の比較的明るい森林や竹林を好み、これに近接する市街地などでも見られる。
全長は 40cm 弱で、キジバトより一回り大きい。ただその約半分は尾羽。
1970年代までは本州全土で観察されたが、80年代以降、西日本から姿を消した。わずか10年足らずでなぜ西日本からいなくなったのかわからないが、東日本では増加の傾向にある。
――そうです。
12日
糸車
塩沢名物・越後上布の工程は、雪消え時の野焼きに始まる。
荒野に芽を出した苧(お)をいったん焼き払う。2番目芽のほうが成長したとき長さが揃うためらしい。
※苧(お)とはカラムシの一種。青苧(アオソ)、赤苧(アカソ)がある。
春先、巻機山麓のあちこちに野焼きの煙が立つ。
初夏のころ、中之島から上田にかけて一面の苧畑が広がる。
盆過ぎに刈入れ、乾燥させる。
水に浸す。叩く。繊維を取り出す。煮る。絞る。糸にする。紡(つむ)ぐ。撚(よ)る・・・このように何十もの工程を経て、ようやく織物用の糸ができる。
いま、その糸を巻いているところ。
これから、いよいよ機織りにかかります。
13日
おしどり
カモの親戚で、冬、池や湖にやって来ては、つがいで仲良く泳いでいます。
そのことから仲のいい夫婦をおしどり夫婦といいます。
でもこの鳥、けっこう飽きっぽくて夫婦関係は長続きしない。毎年パートナーを変えているらしいですよ。
14日
かまくら
15日
どんと焼き
南魚沼出身者の「子供のころの冬の思い出」といえば、必ず出てくるのがこれ。
塩沢、湯沢、中の島、六日町・・・、でも城内ではやらなかったと思うが。
一度だけ六日町の現郵便局の裏手のあたりにある神社(だと思ったが)で行われたのを見た記憶がある。
別名、塞(さい)の祭りといわれ、道祖神(どうそしん)のお祭り。
ただ、もしかしたら魚沼地方では1月遅れの2月15日にやったんだっけ?
16日
冬柿
今日16日は「藪入り」といって、大店の小僧(奉公している少年たち)が実家へ帰る日だった。
また魚沼では、ほつけ(仏)様正月といって、女衆が前年亡くなった新仏のある家を回ったもんです。
17日
うそ
この鳥は夏は北の方の山中で生活し、冬、里へ下りてきます。
口笛を古語で「うそ」というそうですが、この鳥をそう呼ぶのは、その細く悲しげな調子を帯びた鳴き声を口笛になぞらえたのでしょう。
江戸時代には弾琴鳥とも呼ばれていたそうです。
18日
白鳥
白鳥といえば、水原の瓢湖(ひょうこ)。
昭和29年に、白鳥おじさんが野生の白鳥の餌付けに成功し、全国的に有名になった、とテレビで見た記憶があります。
19日
縄ない
20日
きれんじゃく(黄連雀)
冬鳥で、寒さに強く雪が降っても大丈夫。
でも雪が降ると木の実がなくなるので、それを求めて南下していくそうです。
21日
天牢雪獄
天の牢屋に入れられその中は雪地獄。
ここ4年ばかり、冬季間、湯沢生活をしていますが、まさに湯沢はそんなところです。
12月中旬から1月中は太陽の顔を出す日が極度に少ない。まさに太陽のない町――そんな印象です。
最初のころは天を呪いましたが、もう慣れました。
慣れると、スキーヤーにとってこれほどおいしい所はありません。
だって毎日、新雪が楽しめるわけですから。
22日
麦踏
湯沢がが天牢雪獄のころ、山一つ越えた群馬県では緑の大地が開けています。
天気図を見ても西高東低のため、晴マークが並んでいます。
白一色から緑の大地へ、上越線に乗って一番に感じるのは、この違い。
緑は麦の色です。
でも最近は麦作農家がなくなったためか、車窓から見えるのは家並みや工場の看板ばかりで、緑はほとんどありません。東海道線と同じ眺めやね。
23日
雪おろし
スノーダンプ
雪のダンプなんていうから、どんな大がかりなものかと思ったら
一輪車の車輪を外したようなもの。
これを雪面にさして、すくう。なるほど、シャベルやコシキより効率がよさそうだ。
24日
道踏み
大雪の日が続くと、道が雪に埋もれて、集落は孤立。
このため、暗いうちに起きて、道づくり。
カンジキで一足一足、雪を踏み固めていく。
たいへんな重労働です。
藤原(部落)の場合、メインの上原のほか、じけ(法音寺)、みょっち(妙音寺)とも、このやりかたで結んだはず。分担制、当番制で。
そうして道が出来てから、子供たちは一列に並んで登校したもんです。
かっちき
除雪車
今じゃ、集落内には除雪パイプが通り、街道では大型除雪車(ショベルカー)が出動します。
25日
除雪パイプ
道路の真ん中に点々と穴をあけ、そこに水道を通しておく。
これで道踏みの必要がなくなりました。
26日
かんなっくり
つららのこと。
27日
わらたたき
28日
わらっち(草鞋)作り
29日
いろり
30日
かまど
31日
毛糸玉
古くなったセーターを解きほぐし、次の編み物に使うため、玉にする。
その手伝いをさせられたものです。
「まーだかよ。手がだるくなった」
「ごめんよ。もう少し辛抱しておくれ」
「うん」
追加
あやとり
もず(百舌鳥)
すずめ
1月のベランダ
シクラメン
パンジー
ビオラ
シネラリア
プリムラ
寄せ植え
【十二講】、懐かしいな。
子供の頃、オラしょ(家)の斜め裏がエンキョ(屋号・岡村性)で上原の鎮守様の横の家だった。
鎮守様からコウエン墓の森に向かう道の入口を挟んだ左側の家と言った方がわかり易いかな?
そのエンキョ(多分「隠居」の事とは思うが確かめた事は無い)のショが家の前の畑(オラショの真後ろ)で毎年行う行事がこれ、【十二講】だった。(最も、これが【十二講】である事を知ったのは還暦過ぎて【城内郷土誌】を見て以降だった)
雪面の畑の上に雪で祭壇を作り、祭主(エンキョの親父)が備えものとお祈りをした最後に、
「テッジョウ(天上?)くり、ヤマ(山?)ックリ
XXX XXX・・・何て言っているか覚えていない・・・
スッテンドー~!」
って叫びながら天に向かって弓矢を射る姿が目に浮かぶ。 祭り事はそれで終わるのだが、
「スッテンドー~!」と叫ぶ前の「XXX XXX・・・・」の言葉、覚えて居ないのだが、何だかかなり“H”な内容だった様な?気がする。