9月です。
え? 夏の間 遊びすぎてふところがスッカラカンだって。
なーに、そんなもん ケセラセラ(なるようになるさ)。
1日
稲穂
2日
いなご
きょうは立春から数えて210日め。台風の厄日とされていますね。
それから関東大震災があったのが、大正12年のきょう。死者10~15万人。90年前のことです。
3日
サルビア
和名はヒゴロモソウ(緋衣草)だそうですが、知らなかった。
多年草ですが、多少寒さに弱く、北日本では冬越しできない。
そのくせ多少暑さにも弱く、中部山岳地帯などの夏の間冷涼なところの方が見事な花を咲かせる。
巨人の王が後楽園で通算756本目のホームランを打ち、ハンク・アーロンの持つ世界記録を更新したのが、昭和52年の9月3日だそうです。
その楽園球場が東京ドームに変わったのが、その10年後の昭和63年。
4日
つゆくさ(露草)
水かれし 蓮(はちす)の鉢に つゆ草の
花は咲き出でぬ 秋は来ぬらし(会津八一)
ここ2~3日の雨で露草が咲きました。古来、秋を告げる花として、多くの詩歌に歌われてきたようです。
琵琶湖の近く大津市では、この草(の一種)を栽培し、青花紙を生産している。友禅染めの業者がこれを買い取って、下絵の材料にする。
という話を、ずっと昔聞いたことがあるけど、今でも生産しているのだろうか?
5日
いぬむぎ
乾いた路傍などに見られるイネ科の雑草
※ところで
この草の生えているような場所に、スス(城内でそう呼んでいた)という雑草があったのですが・・・。
やはりイネ科だと思うが、黒いススのようなものを付けた茎がスーッと伸びて、引っ張るとそれが抜ける。子供のころ、よく口にくわえたもんです。
ぜひこの『歳時記』に付け加えたいので、帰省した折など注意しているのですが、いっこうに見かけまぜん。
情報のある方は教えていただければありがたいのですが。
6日
おしろい花(白粉花)
南米原産で 江戸時代始め渡来し、古くから観賞用に栽培されていたようです。
たくさん枝分かれし、灌木状に茂ります。
日の光に弱いらしく、昼間は花がしぼんで冴えませんが、夕暮れになると見事に開きます。
そのことから歓楽街を、ちょっと連想しますね。江戸時代ならさしずめ吉原。
「白粉の花」は俳句の季語にもなっています。
色は、白のほかに赤、紫などがある。図は赤。でも、赤い白粉花っても変だね。
7日
くず(葛)
万葉の昔から詩歌に歌われた日本人なじみの草。
根からクズ粉がとれる。
名前は、かつて大和国・国栖(くず)がクズ粉の産地であったことに由来しているそうです。
※日米侵略戦争・クズとセイダカアワダリソウ
20世紀前半、アメリカでクズがもてはやされた時期ありました。ポーチの飾りや緑化・土壌流失防止用などに最適だというわけです。
ところが、そのあまりの繁殖力と拡散の早さに収拾がつかなくなり、このままでは広いアメリがクズに埋まってしまう、ということで方向転換。
一転、これを侵略的外来種に指定し、米国では駆除に務めるようになりました。
一方、そのころ高度成長期にあった日本には、光化学スモックの量に比例するかのごとく、アメリカ原産のセイダカアワダチソウが各地を侵略し、土手や線路わきのみならず、工事現場の空き地にまで入り込んで来だ。
このままではスミレやリンドウといった日本古来の植物がなくなる。
そんなことで、この二つの植物を巡って、アメリカと日本が嫌い合いを始めた――なんて時代がありました。
8日
殿様バッタ
大名バッタとも。その威風の立派なことからきているのでしょう。
主食がイネ科の植物(実は雑食らしいのですが)であるため、日当りのいい草原に生息する。
しかし、今の日本にはなかなかそういう草原はなくなり、せいぜい河川敷の草むらが彼らの生息地になっているようです。
9日
姫ざくろ
きょうは9が二つ重なって9月9日。重陽(ちょうよう)の節句で、万葉の昔から菊酒を飲み、栗ごはんを食べた日だそうです。
長崎では、有名な「おくんち(九日)」。
でも、ともに旧暦時代の行事なので、菊も栗もまだのようです。
長崎で「おくんち」が行われるのも、そのまま1カ月後ろへスライドさせて、たしか10月9日でしたよね。
10日
ほうずき(鬼灯)
昔、女の子がよく、ほうづきの種だけ舌の先で器用に抜き、ブビー ブビ と鳴る、いささか下品な音のする笛をつくって遊んでいました。
11日
花とらのお(虎の尾)
北米東部原産の宿根草で、もともとは園芸植物。
地下茎でよく増え、半野生化したものが、民家の敷地内に咲いていました。
平成13年のきょう、まるで特撮映画のワンシーンのように、アメリカの世界貿易センタービルが崩壊・炎上する画像が、世界をかけめぐりました。
9・11(平成13年)の同時多発テロ事件。
9.11 同時多発テロの日
たまたまTVを見ていて、翌朝まで実況にくぎ付け(雄)。
12日
みょうが(茗荷)
みょうがの花は1日の命だそうです。
朝のうちに花ごと採って梅酢漬けにするとなかなかのもんらしいですよ。
みょうがの酢漬け
13日
とうていらん(洞庭蘭)
中国の洞庭湖の水の色から付けた名だとか。
若き日の皇后さまが山陰訪問された時、「きれいな花ですね」とおっしゃったことから、
この花の自生している隠岐の島では「美智子様の花」と呼んでいるそうです。
14日
いちじく
アラビア原産。メソポタミヤでは6000年以上前から栽培されおり、不老長寿の果物と言われるそうです。
日本には江戸初期、ペルシャから中国を経て薬用として長崎に伝来。
挿し木で簡単に増やせるので、庭木として流行し、果実も薬用というよりおいしい果物として味わうようになって――現代に至っている、ということです。
なお、エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイヴは、自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉でミノを作り前に当てた――と『旧約聖書』の創世記・3章7節に載っているそうです。
15日
かりん(花梨)
16日
たますだれ (玉簾)
ペルー原産の球根草で、秋口、土から直接 一本の花茎がすーっと伸び、花をつけます。
民家の軒下などで見かけるます。
17日
むくろじ(無患子)
実の皮をむいでこすり合わせると、せっけんみたいに泡だってきます。
18日
じなし(地梨)
魚沼地方で、私たちが子供のころ何処にでもあり、今、全く見かけなくなった樹木に、稲架(はさ)の木と、地梨があります。
稲架の方は、刈入れ後の稲穂をかけるハッテ用。
地梨の方は、屋敷林としてケヤキなどとも植えられているケースが多かった。かなりの高木になり、秋には実をつける。
台風の後などは、その実が地表に落ちている。よく拾いに行ったもんです。
19日
へちま(糸瓜)
一日の旅おもしろや萩の原
きょう19日は俳人・正岡子規の命日で、糸瓜忌というそうです。
20日
ひがんばな(彼岸花)
ベランダの珍客
ここは10階建マンションの10階。東京には及ぶべくもないが四日市では高い方。普段使っていない部屋のベランダにプランターが放置してある。昔はけっこう花苗などを植えていたが、ここ4年ばかり留守にすることが多く、水やりもままならない。それで空のまま放置してある。
去年(H24)の今ごろだったろうか? その部屋に入ったらカーテン越しにポオッーと赤らんでいる。
「何だろう?・・・」
開いてみると、プランターの中で何と、植えるはずもない彼岸花が3本 ツツーと伸びて、つぼみの先が赤らんでいる。
次の日はもう満開。
数日を待たず花は終わり、ほどなく(茎が枯れたのか腐ったのか)影も形もなくなった。
あっという間の珍客でした。
でもあれって、球根で増えるものなんだろう? それとも種子が風に乗って、こんな所まで舞い上がってきたんだろうか?
今年(H25年)はちょっと気になって、たまにプランターを覗いてみるのだが、まだ芽さえ出ていないようです。
別名・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。
21日
あけび(木通)
22日
みやまつ
山ブドウの一種だと思うのだが、城内で山ブドウと呼んでいるものに比べると、小粒で甘い。
里山のような低山に生え、実る時期も場所もアケビと共通していた。
だから私の場合、アケブ(アケビ)と言えばミヤマツがすぐ連想される。
23日
はぎ (萩)
今日は「秋分の日」で秋の彼岸。お天道様が真西に沈みます。昔はオハギを食べて祝ったようです。
ところで、オハギとボタモチはどう違うの?
ものは同じ。牡丹の咲くころ(春)つくればボタンモチ。萩の咲くころ(秋)つくればオハギ。
また、これを半殺しと呼ぶところもある。ご飯粒を半分つぶすからハンゴロシ。みんなつぶせばミナゴロシでモチになる。
いろいろな呼び方があるもんだ。
その呼び方だが、
ソバやうどんを「手打ち」とメニューしている店も多い。押し出し機などの機械で作ったものと区別するためだろう。
長野県の、ある民宿に泊まった客。
夜、自分の部屋に引き上げて寝ようとしているとき、居間の方から宿夫婦の会話が聞こえてきた。
「おい、明日のもてなしだけど、半殺しにするか、それとも皆殺しか?」
「いっそ手打ち(手討ち)のほうが、さっぱりするんじゃない?」
じ、じょうだんじゃない。客は、夜のうちにこっそり逃げ出した。
(このネタは落語の枕によく使われています)
24日
やまはっか(山薄荷)
25日
くり(栗)
くり拾い
26日
こくわ
さるなしと呼ぶところも。
キューイの仲間だそうです。
27日
さつまいも
サツマイモに「川流れのキンタマ」などという、とんでもない品種がありました。
普通のに比べて表皮が白っぽい。かたも大きくたくさん採れるので家畜のエサ用に栽培した。
ふかして食べると、甘みはうすいが、ほくほくして、まずくはない。
まあしかし、名前を聞いただけで食う気は起らないだろう。
28日
さといも(里芋)
29日
とうかえで(唐楓)
ヒコーキのような実がなります。
30日
りんご(林檎)
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり
(初恋・島崎藤村)
追加
稲刈り
昭和30年代までの稲刈り風景
昭和40~50年代の稲刈り風景。
いまは大型コンバインであっという間に終わる。
耕運機
はって
助け鬼
いちょう(銀杏)
その数日後、窓の外を見たら芽が出ていて、芽が出たと思ったら、あっという間に伸びて、今年(H25年)も咲きました。
写真では分かりずらいのですが、去年の3本から5本に増えています。
今年はもしやと思い、ほんのたまにですがプランターに水をまけていたので、下にカタバミが茂ってします。
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