11月です。
哀れ秋風よ、男ありて、夕餉(ゆうげ)にサンマを焼いています。
あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ
男ありて ネコにさんまを盗られて きょうの夕餉は こーこ三切れ・・・
1日
すずき
木曽川河口のスズキ釣りも今月いっぱい。
スズキは出世魚。このあたりではセイゴ(30センチまで)マダカ(60センチまで)スズキ(60以上)と呼びます。
テレビで見ると、大都会の運河のよう所でも釣れるようです。いわゆるシーバス。
以前は、スズキの刺身ってあまり好きじゃなかった。タイなどに比べて、歯触りがベチョッとした感じでね。
ところが自分の釣ったススキを、その晩さばいいて食べたら、モチッとした歯触りで、どえれー、うみゃー(美味しい)。
でも、釣りの師匠・お隣の市川さんに言わせると、
この魚は2~3日、放置しておいてから食べろ。すると歯触りがベチョッとして、どえれー、うみゃー。
ということでした。
うすかびが
なに? このしょもない蛾は・・・。季節感もないし、きれいでもないし。
と思われるかもしれなせんね。
その通り、私もあまり描きたくない画材。
ところが、こいつが冬になると、雪の荒野を彩るワンポイントアクセサリーに変わります。
2日
みかん
3日
ぎんなん
きようは文化の日。
昭和のころ、城内小中学で催された文化祭や運動会には、大人たちも仕事を休んで観覧にきたもんですが、
今はどうでしょう?
4日
まひわ
このまひわとか、じょうびたきは北からやってきて、冬を日本で過ごし、春になると再び北の国へ帰って行きます。
5日
じょうびたき
6日
鳥のなわばり
出る鳥、入る鳥、この季節、鳥たちの生活圏が入れ替わります。
いっぽう同じエリア(なわばり)に定住する鳥もいます。モズなど。
そのモズは速贄(はやにえ)といって、夏の間、汗水流して餌をとり、それをなわばり内の木の枝に刺しておきます。
さあ、ゆっくりゴチソウを食べようと思って、その枝のところへ行ってみると、ほかの鳥がやってきて、ぺろっと食べてしまいます。
そんなわけで、この鳥は侵入者とケンカしています。
7日
せんぶり
胃腸の万能薬と言われています。たいそう苦く、千回振りだしてもまだ苦いことから千ブリ。
「良薬口に苦し」だから苦けりゃ効く。でもそう思っているのは思い込みで、この植物が胃の疾患に効果があるというわけでもないそうです。
でも、(薬なんて)思い込みが大きいよね。
飲んで、よーし、これで心配ないと思えばストレスが消えて胃も直る。
飲まずに、心配だなあ、心配だなあ思えばストレスが高じてもっと胃を悪化させる。
――そう思いませんか?
たで
道端や田んぼのあぜ道で、秋になると、米粒のような真っ赤な、実とも花ともつかぬものを付ける。
別名、赤マンマ。
米粒のようだから赤マンマというのか、赤いまま(まんま)だから、そう呼ぶのかよくわかりません。
8日
漬け菜
11月8日をかぶな正月といいました。
かぶ菜はこの日以降に収穫する。その区切りの日が8日だったそうです。
漬け菜洗い
9日
せんばこぎ (千歯こき)
その昔は稲穂もこのように脱穀した。
足踏脱穀機が出て用済みになってからも、豆や小豆用に残しておく家があったようです。
豆の手細工
へえー、上手に作ったね。この馬。
馬じゃなくて鹿。
あら、鹿かよ。馬と見分けがつかなかった。
そういう人を馬鹿という。
干し柿
辛ろうござんす他国の空で ひとり干し柿を見る夕は。
干し柿といえば、長野県の市田柿と福島県のあんぽ柿。
あと甲州が有名だけど、図は甲州路(映画「男はつらいよ」のワンシーン)。
ところで、あんぽ柿は大正期に(福島県伊達郡)五十沢村で開発されたのだとか。
五十沢村は、同じ地名が城内の隣にもありますが、こちらは「いかぞう」と読み、あっちは「いささわ」と読むようです。
10日
だいこ(大根)正月
8日のかぶ菜正月に対して、この日がだいこ正月。同じように、大根の収穫を始める日。
いまは、関係ありませんけどね。
秋やさい
11日
ごぜんたちばな(御前橘)
名前は白山の最高峰「御前峰」に由来。絶滅危惧種だそうでう。
たちばなもどき(橘擬き)
12日
からたちの実
13日
もみじ(紅葉)
14日
はまなす(浜茄子)の実
大きなバラの実みたいですね。初めて(湯沢)で見ました。
15日
のいばら(野茨)
今日は七五三
16日
まきわり
ころにゅう
17日
まがも(真鴨)
今年も北国からカモがやって来ました。ネギを背負って・・・。
でも、もともとカモが背負っていたのは、ネギでなくてセリだったようです。
なるほど、カモ鍋にセリかぁ。意外と合うかもね。
18日
よしがも(葦鴨)
19日
ししおどし(鹿脅し)
「ああ、おっかなかった。カーンという音が」
「何があったんだ?」
「いやー、あの家に忍び込もうと思ったら、シシ脅しが仕掛けてあった。あの甲高い音を聞くとおれたちシシはもうダメなんだ」
「バーカ。あれは本来はシカ脅しといって、おれ達シカの侵入を防ぐためにつくられたもの。お前ら、イノシシには何の関係もないよ」
「なーんだ、そうだったんか。アホくさ」
20日
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)
イヌタデの仲間で、葉の裏や茎にびっしりトゲがついている。
昔、継子(ままこ)はウンコをした後、紙が与えられず、これで尻を拭け、と言われたという。
また、韓国ではこの草を「嫁の尻ふき草」といった。
ということは、幼児虐待は昔からあったし、嫁いじめは韓国にもある、ということになりますすね。
21日
調整
モミをはがして米にする大型機械。
正確には覚えていないが、発動機付で、シャフト(だと思うが)の先に、ひものようなベルトを巻き、思い切り引っ張る。
するとストン・ストン・ド・ド・・・ドドドといった感じでエンジンがかかる。
吹き飛ばされたモミ殻から、禾(稲穂の先にあるごく小さなとげ)が家中に舞い、首筋から背中に入ってシバシバする。
――そんな思い出があります。
22日
米俵
調整が終わってうず高く積まれた米俵。
このあと、供出したり、自家用に保管したりします。
米つきバッタ?
米つきバッタとはショウリョウバッタのことだそうですが、するとこいつは何バッタ?
よく米櫃(びつ)の中にもぐりこんでいて、裏返すと、しばらく足をバタバタやっていて、それからピョンと跳ねて起き上がる。
オキアガリバッタというのかな?
23日
う(鵜)
磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼け
明日の日和はヤレホンニサなぎるやら
(野口雨情)
鵜はこの近辺(四日市)の川でも、けっこう見かけます。川鵜のほうだけど。
ところで長良川の鵜飼いに使う鵜はこっち(図)ほうで、海鵜だそうです。
24日
わらにゅう
この風景は魚沼では見られないようです。ワラは束ねて厩(うまや)の二階に保管していたような記憶があります。
でも、全国的には、こんな感じで田圃に積んでおくケースが多かったようです。
25日
晩菊
26日
くろだい(黒鯛)
釣り人はチヌと言います。南海の磯ではこれからが(釣り)本番かな?
木曽川河口にも上がってきます。梅雨時から真夏にかけてが一番かかるみたい。もう(黒鯛釣りは)終わりです。
27日
テニスコートの恋
昭和33年(1958)の今日、皇太子様(今上天皇)と正田美智子さんの婚約が発表されました。
皇太子が軽井沢に避暑に行って、そこでテニスを通じて知り合われたとか。
妃殿下の愛称が「ミッチ」だったことからミッチーブームが起こり、城内中学でも山本校長が先頭に立って(?)テニス部ができた。
また巷では「翌年の4月10日のご成婚までには買おう」ということで、白黒テレビが爆発的に売れた。
昭和の中でも一番輝きのある明るいニュース。
28日
じゅず(数珠)
水辺に生息するイネ科の植物。
秋、固く黒い実を付ける。
実の中心に穴が空いていて、簡単に糸が通る。だから簡単に数珠(仏事に使う)ができる。
とはいえ、まさかそれで法事に行く人はいないだろうが、同じようなやり方で、ネックレスや腕輪を作ることもできる。
また実を小袋に詰めてお手玉にしたり、そのままおはじきにしたりと、昔の女の子にとっては、いろいろな遊び道具に変えることができる、重宝な植物でした
29日
杉っ葉拾い
マッチから直接マキだと、火はなかなかつきにくい。
で、いったんこの杉っ葉につける。火を伝導する中間材です。
30日
カラス
枯れ枝にからす止まりけり秋の暮(芭蕉)
追加
まさき(柾)
ニシキギ科の常緑低木。
海辺に多い。刈込みに強く、密生することから、生け垣や庭木として植えられています。
馬のり
いちかけにかけで
♪一かけ二かけで三をかけ
四かけ五かけで橋をかけ
橋のらんかん手を腰に はるかむこうを眺むれば
十七、八の姉さんが 花に線香手に持って
もしもし姉さんどこ行くの
私は九州鹿児島の西郷隆盛娘です
明治十年三月三日 切腹なされた父親の
お墓まいりにまいります
お墓の前で手を合わせ 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と拝んだら
拝んだあとからゆうれいがふわりふわりと
ジャンケンポン
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