私は今日までに、多分一般の人に比べたら日本全国を旅する機会に恵まれていたと思う。
ただ、そのほとんどは仕事としての旅であり、自身の行楽としての旅は数える程しか無い。
そんな少ない行楽としての旅の中で、いつか再び訪ねたい「忘れられない風景」がある。
「忘れ得ぬ風景」
それは兄夫婦と屋久島に行った時の、小杉谷橋付近からの「山桜の風景」である。
2004年4月14日、屋久島特有の霧雨に打たれながら、縄文杉をめざしてトロッコ軌道沿い
に歩き、「小杉谷小学校跡」 直前の 「小杉谷橋」 迄来た時の事。
ようやく晴れ間が出たと思ったら、橋の両側に素晴らしい風景が待って居た。
この橋の向こう正面に、今は廃校になった「小杉谷小学校」跡があり、此処の桜はほとんど
散ってしまっていた。
しかし、この小杉谷橋から谷の両岸を眺めた時、山肌を埋め尽くす如くピンクに染めた山桜は
“感動”せずに居られなかった。
特に写真の橋の左向う(対岸)の山の風景は、当時持って行ったデジカメでは表現出来ない位
美しかった。
実は、屋久島通と自称するある人によれば、これは山桜では無く「桜つつじ」だと言うのだが、真偽の
ほどはわからない。
小杉谷小学校跡の桜もほとんど散っては居たが咲き残りもあったし、私は「山桜」だと思っている。
いずれにしても、私にとってこの光景は 縄文杉以上に「屋久島」を印象付けた風景 であった。
【余談】
帰路、屋久島空港の近くで 「芭蕉の花」 を見付けた。
松尾芭蕉が俳号に使った「芭蕉」、又は「芭蕉布」の元になるあの「芭蕉」である。
花の形としては関東近郊でも見た事があるが、こんな色鮮やかな花になるとは知らなかったなあ。
♦ バナナの近種だったんだね! 実がなくて食べられないらしいけどちゃんと形が出来ている。
同じ飛行機を待って居たオバサングループの一人が一言、「芭蕉の花って、エロチックね!」
一拍置いてオバサンたちが大笑い。
・・・・・・・ 何を連想してるんだかねー? (笑)
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