尖閣問題、竹島問題と矢継ぎ早な国境侵犯問題に頭をなやまして居るかの様な政治家達のゼスチャーと、中国・韓国・ロシア(やアメリカ)の政治的手玉に取られている日本の政治家達の地勢学的見識の低さに辟易とさせられる、昨今の二ユースが多い。
今回の韓国大統領の暴挙も、7月のロシアのメドベージェフ首相の北方領土訪問強行が引き金になったものと思われる。
「地勢とは論理(理屈)にあらず、政治力・外交力にあり、此れ無き愚か者は武力に頼る」
昔何かの本で読んだ事がある。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ と、まあ硬い話は置いといて。
日本から直接見える外国「サハリン(樺太)」と、「北方領土」がどんな風に見えるのか?
旅行などで現地に行っても案外見た事の無い人が多いのではないかと思う。
そこで今回は、故郷の八海山から約1,300km 離れた【現時点の外国】が見える、オホーツクの沿岸を旅して見ましょう。
旅の季節は9月下旬~10月上旬。 (初秋の頃)
なお、自然景観・動植物などについては 「オホーツク旅情 (2)」 で詳しく!
【地理的イメージ】
♦ オホーツク海沿岸とは、一般には稚内港付近から根室半島付近までを言う
♦ 北方4島【国後(クナシリ)島・択捉(エトロフ)島・歯舞(ハボマイ)諸島・色丹(シコタン)島】
注) 「歯舞諸島」の呼称は「歯舞群島」とも呼ばれている
昔は日本の領土だった【得撫(ウルップ)島】、高山植物・ウルップ草の名前の由来の島
【日本最北端・宗谷岬】・・・サハリン遠望
♦ ほとんどの観光客はここまで。
・・・でも天気が良かったら丘の上から眺めたい! (レストランや牧場もある)
(国道の土産物屋の脇から丘に登る車道がある、バスは登れないと思う?)
<ミニ情報> お車でこゝまで来たのなら・・・
♦ 稚内港の向こう側、ノシャップ岬 (根室の納沙布岬 とまぎらわしいが) がお薦めの場所。
天気が良ければ写真の様に利尻島や礼文島(看板の右」に外れて写ってない)が見える。
また、こゝに1軒有った小さな土産屋が、隠れ名産店。 (ただし私が勝手にそう呼んでいるだけ)
ホタテやカニ・タラコなど海産物が新鮮でリーズナブルな価格の店。
ただ、こゝ3年ばかりこの地域の仕事から遠ざかっていたので今は変わっているかも知れない?
♦ もうひとつ、ノシャップ岬から日本海側オロロンラインに向かう左側に公営の温泉施設があった。
日帰り入浴OK、利尻島を眺めながらゆったりと温泉に浸るのも最高です。(有料:500円?位)
次はいっきに知床へ!(約230km)
【知床半島】 ・・・ 朝日は「国後」より
♦ 羅臼海岸(道の駅前)より ・・・・ 夜明けとともに漁火を小さくして帰港を始める漁船
♦ 羅臼展望台からの国後島 (組写真) こゝは観光バスは入らない
♦ 羅臼展望台の掲示版 (橙色の2つの点は室内電球が写り込んだもの)
♦ 羅臼展望台からの羅臼港 (海岸の手前の茶色い屋根の所が道の駅)
ちなみに、「知床横断道路」ではこの様な写真も撮れた。
そして知床半島を離れて根室方向へ!
【野付半島】
♦ 野付半島からの国後島 ・・・・ 特にズームを使わないでもこの大きさ
【開陽台】 ・・・・・ 野付半島から少し内陸に入った展望台
オホーツク最後の半島【根室半島】
【納沙布岬】・・・日本(本土)最東端の岬 一番早く朝日が昇るところ
♦ 歯舞諸島の「水晶島」が目と鼻の先 (沖合約10km位の平な島)
♦ 納沙布岬から見た水晶島、海抜 数m~数十m 程度の為肉眼ではほとんど見えない
拡大すれば標高の高い右側の島影が少し見える
「水晶島」は日本領として使って居た頃は島中に住居や魚の加工場が有ったとの事で、その痕跡は
Google Map の写真モードで簡単に見られる。
今は無人島となっていて建物はきれいに撤去されたものと思うが、家々の礎石の跡が何故かもの悲しい。
北方領土などの島影を、よりハッキリと見たい場合はやはり秋から初冬に行く事をお薦めしたい。
この季節は空気が澄んで、遠く迄見通せる日数が増え、クッキリ見える確率が高い。
この時期、紅葉は大雪山系の一部で始まったばかりでした。 オホーツク旅情(2)で紹介します。
以上、オホーツク海と北方領土・サハリンにこだわって巡ってみました。
【オホーツク旅情 (2) のご案内】
オホーツク旅情 (2) では、多少海岸線を離れる内容もあるが「自然・景観」をテーマに、厚岸~知床五湖~宗谷岬~サロベツ原野の順に観光バスがあまり行かない所を中心に巡ってみましょう。
なお、その他のブログを読んでみたい方はこちら 「♪ お暇なら来てよね!」 (テーマごとに分類した索引)からが便利です。
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