オホーツク旅情(1)では日本・本土から直に見られる外国・サハリンや北方領土を中心にオホーツク海
沿岸を周ってみました、今回は「自然景観・動植物」をテーマに前回と逆のコースでたどってみましょう。
もしも前回の、オホーツク旅情(1) をご覧になって居られない方々、或いは順番通り見たい方はこちら
「オホーツク旅情 (1)」 をクリックしてください。
なお、「自然景観・動植物」をテーマとするの場合、巡る順序よりもベストシーズンでの写真等が皆さんの
ご期待にお応えするものと思います。 そこで、過去に仕事で3回、プライベートで1回、同地域を周って
いるのでそれ等の情報を交えながら、話を進める事にします。
ただし、季節は実際に行った7月上旬(初夏)と、10月上旬(初秋)がベースとなってています。
それでは本題、「オホーツク旅情(2)」に Go!
【写真 de ダイジェスト】
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♦ 太平洋岸ですが、「厚岸・アヤメヶ原」 (7月上旬)
♦ 浜中町 「霧多布湿原」 見渡す限り、ワタスゲの原野 (7月上旬)
♦ ちょっと寄り道「美幌峠・屈斜路湖」と「裏摩周」 (10月上旬)
♦ ちょっと寄り道 「十勝岳」~「大雪山周辺」 (7月上旬 & 10月上旬)
――― 写真は旭岳・姿見の池付近。 10月上旬10月上旬 ―――
♦ ちょっと寄り道 「女満別空港・ドジ物語」 (10月上旬)
※ こちらの写真はありません、ちょっとした「エピソード」をメモって置きました。
♦ 知床半島、サンプルは知床五湖入口 “展望台” からの「知床連山」 (7月上旬)
♦ 「小清水原生花園」 駅 (7月上旬)
♦ 「宗谷岬」、日本最北端の碑のある岬の丘の上・展望台より (7月上旬)
♦ 「日本海オロロンライン」と「サロベツ原野」 (7月上旬)
♦ 幌延 「トナカイ牧場」 (7月上旬)
7月上旬、北海道と言えどトナカイ達には暑いのだろう。 日陰を求めて集まっていた。
【旅の始まり】
オホーツク海沿岸を左回り(反時計回り)に周ろうとすると、根室までどう行くかが問題になる。
車で北海道を周ろうとする場合、大抵の場合 「函館」 か 「苫小牧」 に船で渡る事になるが私の場合、大間から函館へ渡り高速道路経由で夕張へ、夕張からR274で、十勝清水から再び高速道路で本別へ、本別からR274(R392と重複区間)を白糠へ抜け、R38経由で釧路へ、そして釧路からR44経由で一路「根室」へ向かうのが一番早いルートだと思う。
ただ、このルート、季節によって、普通に通過してしまうにはあまりにも勿体ない観光スポットが多い。
釧路までは別の機会に譲るとして、R44で厚岸から、今回の旅の始まりとしましょう。
【厚岸グルメパーク】 (道の駅)
ここはR44が厚岸湖の手前で別海厚岸線(道道123号)と分岐する所にある道の駅。
季節によって、花咲ガニやサンマの刺身など市場顔負けの新鮮な食材にありつける貴重な道の駅だ。
そして、「アヤメが原」や「霧多布湿原」の花情報等もここで仕入れられると思う。
もし、6月中旬~7月上旬なら道の駅の目の前の厚岸大橋を渡り道道123へ入る事をお薦めしたい。
(橋を渡ってすぐに海岸沿いに少し走ると、歌謡曲に歌われた「愛冠岬」にも行ける)
この季節、天候次第ではあるが、「アヤメヶ原」と「霧多布湿原」は是非とも見逃したくないスポットだ。
(雨天なら、R44で根室方面へ向かうのが正解でしょう、20km位短縮となる)
一方、10月ならば、R44をまっすぐ風連湖・根室半島か野付半島・知床へ!
【厚岸・アヤメヶ原】 (6月中旬~7月上旬)
本来は「ばんえい競馬」の馬牧場。初夏のこの時期はその名の通り「アヤメヶ原」となる。
アヤメ(ヒオウギアヤメ)の他にスカシユリやコバイケイソウなども時期を分けて咲き乱れる。
走るだけの競走馬と違い、馬体の大きさ・脚の太さなど迫力ある雄姿に圧倒されるでしょう。
注) ここは牧場の中、馬達が本来の主。 歩き回る時は足元には十分にお気を付け下さい。
(馬達の落し物を踏みつけると結構厄介ですよ!)
【霧多布湿原】 (7月上旬)
ここの湿原は7月上旬ではワタスゲでいっぱい。 6月中旬頃はニッコウキスゲで黄色に染まるとの事。
(ニッコウキスゲ=こちらではエゾカンゾウと言うらしい)
この辺は浜中町、昔・初期のムツゴロウの島が有ったのがこの近くだったと思う。
【風連湖】 渡り鳥・白鳥等の飛来地 (10月下旬~4月末頃)
根室半島の付け根の部分にあり、渡り鳥の観察ポイント。
R44沿いには道の駅「スワン44ねむろ」がある。
距離が遠くて写真は撮れなっかったが、遠くに丹頂鶴のペアも居た。 (10月上旬)
今回は根室半島をパスしてR244を北上。
【野付半島】 (10月上旬)
R244(野付国道)は標津町で知床半島・羅臼に向かうR335と分岐して、斜里町に向かう。
が、今回は(仕事の都合で)中標津町・標茶町を経由して弟子屈町~美幌峠へ。
【美幌峠】 (10月上旬)
着いた時間が日暮れ時、霧が晴れるのを待って写真を撮る
が、絵になる写真はこれだけ、天気が良ければ中島の向こうに「摩周岳」が見えるのだが!
美空ひばりの「美幌峠」を(歌碑の所で)1曲聞いて、早々に今夜のキャンプ地、
屈斜路湖の「和琴半島」へ
【和琴半島】 キャンプ場 (和琴温泉=露天風呂:無料・混浴)
実はこの朝、有り得ない様なドタバタ劇が有った。
白鳥の飛来は北海道と言えど、10月下旬頃からと聞いていたのだが、その朝5羽が屈斜路湖に飛来した。
しかも、我々が朝風呂に浸って居た和琴温泉の目の前に!
私と、一緒に周っているスタッフ2名はしばらく身動きせずに風呂から眺めて居たが、我々を見ても逃げる
素振りが無いので同行のモデルに風呂に入ってもらって白鳥をアングルに入れたビデオを撮ろう、と言う事
になった。
もともと川湯温泉で入浴シーンを撮る予定のモデルなのですぐにOKは貰え、準備はトントン拍子で進んだ
のだが、いざ本番撮影と言う時に5羽の白鳥が一斉に飛び立ち、何処へか飛び去ってしまった。
4人ともガッカリしてたり、いい体験をしたと興奮したりで約2時間出発が遅れてしまった事を思い出す。
その後川湯温泉で本来の仕事を済ませ、同行のモデル・スタッフと別れて「裏摩周展望台」を目指す。
【川湯温泉・硫黄山(煙が出て居る山)】と菜の花畑 (10月上旬)
【裏摩周】 (10月上旬)
仕事の都合で富良野・学田と言う所へ寄り、十勝岳・望岳台へ
【富良野からの十勝岳】 (10月上旬)
【望岳台】 (10月上旬)
【大雪山系・旭岳】 (10月上旬)
白玉・アカモノ・ガンコウラン(黒) の3色入り混じっているのも珍しい
【大雪山系・高原温泉】 (10月上旬) ・・・ 旭岳の裏側方向
ここは隣の「銀泉台」(ぎんせんだい)と並んで車で行ける、北海道で最も早い紅葉スポット。
次の日の予定、知床へ向かう。
【女満別空港・ドジ物語】 本当はウトロまで行くつもりだったのだが・・・
午後3時頃女満別に着き、仮眠のつもりで空港の駐車場に入って休んでいた。 夕方5時頃目を覚まして「さて、出発!」と思うまでは異常に気付かなかった。
所が、空港を出ようとしたらゲートがすべて閉められて居た。 しかも、空港内には人っ子一人、警備員も居ないのである。
そう、1日2往復しか飛行機が飛ばない為、最終便が4時に出ると、翌日の1番機が出る朝7時頃まで完全に無人になってしまうんだ。(後でわかったのだが)
「まいった!」 空港ビルにも入れないし、空港の外にも出られない、トイレも食事も無く有るのは自動販売機だけ。 と言う状況でやむを得ず車の中で一夜を明かす事になってしまった。 (フェンスをよじのぼるまではしたく無かった)
まったく恥ずかしい「ドジ物語」でした。 でも、こんなに完璧に閉じ込められるなんて想定外でした。
【知床半島】 今回はウトロ(斜里町)側を中心に!
【知床五湖】
知床五湖へ行く途中にて ・・・・・ 右端の高い山が「羅臼岳」 (7月上旬)
「一湖」 より、知床連山の左から サシルイ岳 ・ 三ツ峰 ・ 羅臼岳 ・・・・・ (7月上旬)
三湖 (7月上旬) ・・・ 上記写真とは別の日 ・・・ 熊出没の関係
【道道・知床公園線】
※ 知床五湖より奥へは交通規制の為、観光シーズンには原則一般車では入れません。
その他のシーズンも入れない所がありますので、事前確認が必要です。
【カムイワッカへの途中にて】
「もののけ姫」から抜け出たのかな? ・・・・・ (7月上旬)
【カムイワッカ湯の滝】
※ こゝは2011年の集中豪雨で湯壺としていた滝壺が殆んど土砂で埋まってしまった為、
現在は温泉としては入れなくなりました。
(写真は7月上旬で、集中豪雨以前のもの)
カムイワッカ湯の滝の写真は版権譲渡の為、代わりに「入口に一番近い滝」の写真を掲載します。
(カムイワッカの滝はこの川の下流、海に流れ落ちる滝。こちらは船からでないと見れない)
【知床大橋】 (7月上旬)
【硫黄岳登山口】の標識
車はここまで!・・・・マイカー規制あり。 原則、ウトロ又は知床五湖からシャトルバス
【ウトロ港】 誰が名付けたか? その名は「ゴジラ岩」
【観光船より】 ・・・・・ 知床連山 (7月上旬)
観光船からの写真はほとんど仕事用で版権譲渡の為掲載不可。
海岸を歩くヒグマや岩棚で休むエトピリカの写真などをお見せ出来ないのが残念です。
なお、元来この季節(夏)、ヒグマは海岸に出て来なかったのだが、最近多く見られる様になったのは人間側に原因があるのではないかとの事。
キャンプ場や駐車場で、人間の食べ残した残飯やお菓子などの味を覚えた熊は、度々そういう場所に出没するらしく、知床半島の突端部でも密猟者の焚火跡などにヒグマが集まって来る様になったと言う事だ。
そう言えば、最初に来た頃良く利用していたキャンプ場でも最近は熊の出没回数が多くなったと言う。
そんな知床半島に心を残しながらも、オホーツク沿岸を北へ!
【小清水原生花園】 ・・・・・ 釧網本線「原生花園駅」 (7月上旬)
原生花園とR244を挟んだ隣の放牧場、こちらも「ばんえい競馬」の馬らしい
【能取岬 & 能取湖】 ・・・・・ 網走市 (7月上旬)
能取湖は秋、サンゴ草の群生で赤くなる事で有名。
【宗谷岬】 ・・・ 今回は丘の上の展望台 (7月上旬)
【日本海オロロンライン】 ・・・ 「こうほねの家」付近 (7月上旬)
【サロベツ原野】 (7月上旬)
【トナカイ牧場】 ・・・・・ 幌延 (7月上旬)
外来種(雑草) 「タンポポ」も「オオバコ」も、なぜかここでは和種は見当たらなかった
以上。
最後までご覧頂きありがとうございました、何かご参考になれば幸いです。
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圧巻だなあ!
Qも俺と同じ北志向で、行くなら北だとの思いは同じだと言う。
ただ俺は北志向とは言っても、今迄は東北止まりで「東北に入り浸りたい」とは思っても北海道までは考えることは無かった。
大分興味がわいてきた。何日か掛けてゆっくり道内一周する日が、いつか来るだろうか。
高校の時、北海道の根釧原野を切り開いたパイロットファームに、20日間程、酪農研修で行ったことが有る。
帰り、一緒に研修した4人で摩周湖や美幌峠をバスで回ったが雨で全く見えなかった。
川湯だったかどこかで、旅館代が勿体なく皆で駅のホームベンチで1夜を過ごしたが、真夏なのに寒くて寒くて。
近くの人が俺に毛布を持って来てくれて、おれだけ毛布にくるまって寝たが、それでも寒かった。
何故俺だけだったか、たまたまなんだろうが、それを独占した俺も俺だったな。