【春分】
二十四節季で 「春分」 と言うと、今年の場合3月21日の1日限りだったと思っている人が多い事と思う。
農業も近代化して、二十四節季の暦に頼る作業が少なくなった為なのか?
実は 「春分」 とは、今年の場合 3/21 ~ 4/4 迄の15日間を言います。
二十四節季の 計算方法については知りませんが、うるう年補正等で毎年同じ日になる訳では無く、ただ、
1年365日を多くは農耕関連の周期に当てはめて24分割した1単位を節季としたものと聞きます。
(1 節季は平均約15日となる)
従って、今年の「春分の日(3/21)」 は1日限りだが 、【“春分”と言う『節季』が始まった日】と言う
のが正式な表現と言える。
昔、二十四節季の内でも更に重要な節目の節季の初日に祭事が行なわれ、これ等の風習が今も各地に残る
四季の行事に多く見られる。
そして、「清明(4/5~)」 、「穀雨(4/20~)」 、「立夏(5/5~)」 と、節季は続く。
節季についても、カレンダーにはそれぞれの節季の最初の日しか表示して無いので誤解が生まれるのだろう
が、TV等の天気予報等でも 「今日は春分の日です」 等と節季の初日(入日)しか放送しないので、余計
誤解されてしまうのだろうか。
春と言えば【花の季節】
未だ雪深い故郷・南魚沼市(写真は今夕の風景)や、雪国の人々には申し訳ない様な話題になるが、やはり
この季節になると、花の話題が多くなる。
♦ 24日17時現在の五日町スキー場からの故郷の風景
(雪国ネット様ライブカメラより)
私の勤務先であるここは、群馬も利根川を挟んで隣は埼玉・熊谷市と言う場所。
利根川の河川敷は私の好きな「からし菜」が最盛期となった。
まずは「からし菜」の光景から。
この 「からし菜」 、開花直前の【つぼみを持った董】を摘んで漬けて食べると大変美味しい食材となる。
ちょっと車を止めて10分も摘めば、1週間分は採れる。 味噌汁やお浸しにしても美味しい。
(ただし、煮てしまうと和辛子の香りと辛味が無くなり普通の菜花と同じ)
実は2月末頃から葉の部分も漬けて食べていたが、やはり、この時期の董の食感に勝るものは無い。
近年の私にとって、これが「花の季節」の始まりである。
が、此処では【食べる】事については別の機会として、【目で楽しむ(愛でる)花】に、話題を絞る事に
しましょう。
梅、桃、桜、カタクリ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、ツツジ、シラネアオイ、シャガ etc. 挙げて行
ったら限りが無いが、これから行楽を考えようと言う人達の、少しでもヒントになれば幸いなので私のお
気に入りの花見ドライブスポットを、幾つかをご紹介してみましょう。
(ただし、普通の観光パンフレットの様な写真掲載は極力避ける事にします)
A : ワンデー【桜ドライブ】
首都圏からの桜としては、やはり 「高遠城址公園」 、「三春・滝桜」 、「会津鶴ヶ城」 等は日帰り
コースにも 出来る、【A】クラスのお薦め場所と言えます。
また、故郷・南魚沼市からも日帰りコースで、恐らく首都圏からよりも時間的には短距離と言えるエ
リアでは無いかと思う。
(どちらの起点でも「高遠」は、計画に現地渋滞分を他よりも多目にに考慮する必要が有るかも?)
【高遠城址公園】 ・・・ 城郭は無いが、古来・桜の名城。 やはり一見の価値あり
此処を計画するなら一番最初に見学するスケジュールがお薦め。
(午後の計画では折角来てもゆっくり見て回れないかも知れない)
■ マイカードライブなら早朝着で駐車場確保が、ゆっくり見学&撮影のテクニック
公園内は入場時間があるが、周りからも綺麗なスポットはあり、公園入場も早い程
主要スポットで人影の少ない写真が撮り易くなる。
【三春・滝桜】 ・・・ 三春駒で有名な地にある一本の桜、「三春・滝桜」
この桜は一本であるが、やはり一見の価値あり。
♦ 桜の時期、ここも日中は桜の周りに人影の無い写真は難しい所
(この写真は朝一番に行って、朝日を浴びた所を狙って写したもの)
【会津1鶴ヶ城】 ・・・ やはり、城と桜は絵になる組み合わせ
♦ 残念ながら、仕事の関係で何回か桜の季節を写していたが、版権のある
写真はこれしか残っていなかった。 (葉桜の鶴ヶ城・・・某年4月24日)
高遠・三春・会津鶴ヶ城、これ等のどちらも首都圏から片道4~5時間程度の距離。
我が故郷からもほゞ同じ位のドライブ時間の距離だと思う。 (高速利用)
■ 南魚沼市からなら三春と会津は1日コースで周れるコースになるでしょう。
或いは、会津と大内宿・塔のへつり等を組み合わせるコースも桜の季節は
特にお薦めです。
☆ 満開時期 : 何れの場所もほゞ毎年、4月10日~23日の間に満開期を迎える。
少し変わった場所: 群馬・藤岡市の【桜山公園】
ここは 「鬼石(おにし)の冬桜」 、と言った方が知っている方が多いかも知れません。
しかし春の桜は更に圧巻だと言います。
ソメイヨシノ 3000本、冬桜7000本が一斉に咲く所は他に知らない。冬桜も蕾の6割は
春に咲くのだそうです。(正直、私はまだ春に行った事が無いのですが・・・)
☆ 満開時期 : 例年、4月7日~15日頃の間に満開期となる。
B : 1泊以上の【桜ドライブ】
1泊以上の計画で、東北方面なら 「角館」 と 「弘前城」 。 長野方面なら 「光城山」
や、「大町山岳博物館」 が 【A】 クラスのお薦めスポットでしょう。
「名所」と言われる “桜の名所” は 【花は勿論、自然景観や文物・風習が一体化】して作
り出すハーモニーに人々の心が共感するからだと思う。
例えば「弘前城」の場合、弘前城址と言うロケーションと桜のハーモニーに、「津軽富士
とも呼ばれる岩木山」 と言う象徴的な山岳景観も人々の心を捉える為であろう。
この例に違わず、私の心の琴線を揺すった、代表的な【桜】をご紹介したいと思います。
勿論、宿泊で行くからには当然近くの観光地も時間があるなら立ち寄ると、充実したドラ
イブになるでしょうが、あれもこれもと欲張ると時間に追われるだけで、結果的に楽しい
ドライブは望めません。
例えば角館へ行ったとしたら、【檜木内川の河川敷で、桜を見ながらお弁当を広げる】位
の、余裕を持ったスケジューリングをしましょう。
【角館】 ・・・ 「武家屋敷のしだれ桜」 だけではもったいない!
「檜木内川」の堤防の桜並木や「古城山」からの眺めもお薦め!
【角館】と言えば「武家屋敷」と思っている方が意外に多い様ですが、桜の季節
『「檜木内川」の桜並木と「古城山」からの景観を見ずに
角館の桜を見たとは言えない』 と、言いたい
武家屋敷のしだれ桜は勿論風情があるが、檜木内川と古城山からの桜の景観は、
写真で見るより実際に見る方が、その感動も大きいものと思う。
(桜の季節限定のお薦めスポット、他の季節はやはり武家屋敷がメインでしょう)
その昔、『思えば遠くへ来たもんだ』って映画で、武田鉄也とヒロイン(熊谷
真美)が山の上から町並みを見下ろすシーンが有ったが、多分あれが古城山だ
ったと思う。 (特にそう言う立札等は見当らなかったが)
♦ 武家屋敷 ・・・ しだれ桜と武家屋敷の黑塀の家並みが絵になる
♦ 「檜木内川」の堤防・桜並木 (写真左:上流方向、右:下流方向)
♦ 「古城山」 山頂よりの「武家屋敷」と「檜木内川」=角館主要部全景
♦ 大曲からR46号線で来て檜内川を渡った所(武家屋敷入口)
からの「古城山」と、古城山・山頂への小道(山頂からの下り方向)
この標識の先R46号左、古城山入口から山頂迄徒歩で約10分位です。
【弘前城公園】 ・・・ 桜の楽しみを、ここだけでも満喫させてくれる、東北一のお薦めスポット
花の楽しみ方も色々有るが、ここは花を直接眺めて良し、
散ってなお掘割を覆う花びらの海も風情があり、桜と松や
杉等とのコラボレーションも良し。
そしてここから桜と一緒に見る岩木山のロケーションが、
また他には無い楽しみになる。
♦ 弘前城・追手門 ・・・ 鳩も目を丸くして・・・エ! 元々丸いって!・・・ご最も!
♦ 桜吹雪 ・・・ 動画ならわかり易いのですが、実際は目の前が見えない位だった
※ 上記掲載の写真は(株)岩木スカイライン様のHPより拝借しました。
弘前城の桜は見に行くが、岩木山は眺めるだけ、と言う方が多いと思いますが、ここ迄車で行って晴天に恵まれたら是非お薦めしたいのが、この「津軽岩木スカイライン」と「リフト」を利用して九合目迄登って見たいものです。
(スカイライン側は弘前の反対側になる為、弘前方面からは見えません)
勿論、ハイキング程度の用意が有れば山頂往復もお薦めしますが、軽装のまゝ安易な入山は止めましょう。
(車の登れる八合目でも1,247m、関東・中部圏の2,000m級の山の気象と思って下さい、気象・気温の急変には常に用心を!)
でも天候に恵まれれば、八合目からでも素晴らしい眺望(世界遺産の白神山系や日本海等)を満喫出来るし、6月頃にはミチノクコザクラ等の山野草も最盛期となるのでチャレンジして見ては如何ですか?
津軽岩木スカイラインの営業開始は4月26日からの予定との事ですが、運営会社【(株)岩木スカイライン】の詳細情報を確認の上、時間の余裕を十分に見たスケジュールをお薦めします。
写真でも分かる通り、全長9.8kmの区間に69個所のカーブがあり、標高差約900mを上り下りする訳ですが、特に下りではスピードを抑え、エンジンブレーキを有効に使わないと、ブレーキオイル過熱の為、気泡が発生して、ブレーキが利かなくなり易いので、十二分に注意して下さい。
もう一つ、山歩き直後の下山運転はやめましょう。
30分~1時間位、甘いコーヒー等で糖分を補充しながら、休憩してから慎重に運転して下りて下さい。
疲労は単調なカーブの連続で、思わぬセンターオーバーやオーバーランに繋がり、自らと対向車を危険に晒す
事になり、最悪の事態にもなり兼ねません。
少々脇道に逸れましたましたので、桜ドライブに戻しましょう。 次は方向を長野県に移します。
【光城山】 ・・・ 安曇野にポックリ盛り上がった丘の様な小さなアルプス展望台
麓から咲き登る桜の道と頂上は桜の園。頂上迄車で登れて、長峰山迄舗装
された尾根道が続く。 (長峰山側・明科駅近くからも、登り下り出来る)
(故郷、南魚沼市の「魚沼スカイライン・短縮版」の様なアルプス展望の道)
天候に恵まれれば桜の間から、唯一ヶ所「槍ヶ岳の先端部」が見える場所。
♦ 安曇野平野からの「光城山」 ・・・ 山裾から尾根伝いに白く桜が咲き登っている
※ 右端に時計塔の様な建物が写っているが、その少し先が安曇野IC
♦ 光城山、山頂からのアルプス展望と、槍ヶ岳ズームアップ
※ この付近からはアルプス裏銀座コースの山並みが遮る為
「槍ヶ岳」はここからしか見えない
注 : 長野自動車道の最寄インターチェンジが「豊科IC」となっているが、一昨年秋「安曇野IC」
と、名称変更されている。
最寄のJR駅は「田沢駅」。 田沢駅から歩いて光城山に登る人も多くなった。
新宿からなら日帰りハイクも可能らしい。 (私はやった事は無いが)
【大町山岳博物館】 ・・・ 博物館の前の公園に多数の桜が咲き、ここもアルプスの展望台
大糸線・大町駅より東に2km位丘陵地を登った所にある。
残念ながら、桜が散って殆んど残って居ない状態の写真しか無いが
アルプスの展望は想像出来るでしょう。
♦ 「大町山岳博物館」 前の広場からの展望、この撮影場所後方に、桜の古木が多数有る
「光城山」からここ「大町山岳博物館」迄は、車でおよそ40分位でしょう。
(ただし、観光シーズンや休日等の渋滞は、別途考慮して下さい)
従って、「両方へ同じスケジュールで行く日程の場合」
■ 首都圏からなら夜行日帰りも可能ですが、普段長距離運転に慣れて居ない
方には1泊以上の余裕あるスケジュールをお薦めします。
(単純に往復しただけでも、約600km弱の距離になります)
■ 故郷・南魚沼地方からでしたら、R117→長野道→安曇野IC経由ルートで往復
すれば、片道3~4時間程度の計算ですので、余裕で日帰り出来るでしょう。
☆ 満開時期 : 4月15~25日頃の間に満開だったのだが、昨年は5月連休頃迄
ズレ込んだ様だ。
※ 角館・弘前・光城はほゞ同時期に咲くと考えた方がいいでしょう。
群馬は”からし菜”を二月頃から食べ始めて、今は董のところが食べ頃ですか。
写真からはもう満開のようですね。
魚沼はまだ積雪が40cm位あって、畑の土は雪の下です。
少しでも早く土を出すように黒い融雪剤を撒と良いのだが・・・。
以前、隣の家から畑で採った”からし菜”を頂いたことがあった。
オヒタシにして食べてみたらほんの少しピリッとした辛みがあった。
それ以来食べていないが春になったら三国川当たりの原っぱを探してみたいものです。
昨年、研修旅行で東北6県を回って来た。鶴ヶ城、弘前城、角館の武家屋敷なども見て来た。
角館の武家屋敷の満開の桜を期待して行ったのだが、開花はまだであった。(4/26頃)
去年は東北の開花が大分遅れたためだった。
写真の様な武家屋敷の黑板塀の家並みの中の満開のしだれ桜を見たかったが残念であった。
自分の家の前の桜の開花を早く見たいものです。
光城山、思い出すねぇ。あれはもう一昨年の春だっけ。
それにしてもアチコチ、満遍なくいいところを回っているもんだ。
ところで、桜にちなんで皆さんにお知らせ!!
天皇陛下の傘寿を記念しての、皇居乾通りの一般公開と言うのが有るそうだ。
皇居の東御苑は既に通年公開されていて、おいらも何度も入っているし 雄'Page でも紹介している。
しかし乾通りは始めての公開で、日にちを区切っての春と秋の2回とのこと。
滅多にない機会なので、近場で行ける人は是非。但し相当混むだろうな。
日にちは4月の4日から8日。
詳しいことはネットで検索してチョ。