プロローグ
最初に何年か前、東北を旅して居て、東北新幹線「沼宮内駅」近くにある、道の駅【石神の丘】で休憩中にもらった東北地方の【道の駅一覧MAP】を掲載しましょう。
文字が小さくなるので、MAPは3分割してありますが、分割部分はオーバーラップさせて置きましたので接続路線は見つけやすいと思います。
なお、以降の掲載記事はここに掲載のMAPを元に行いますが、実際に行動計画立案の際は、ご自身で最新版の地図を再チェックの上最終的行動計画を作られる事を、お薦め致します。
【東北・道の駅 MAP】
■ これから予定の続編、【太平洋沿岸編】及び【スペシャル編】でも、このMAPで説明します。
■ ここに掲載の記事は、過去に周った所をピンポイントで紹介するもので、極力好天時の写真
を使ってご案内します。
従って、使う写真が色々なシーズンのものを混載する場合がありますのでご容赦願います。
■ 掲載MAP上、〇で囲んだ【道の駅】は小生が、最低1回以上休憩などで立ち寄った所です。
■ Googl MAP で「道の駅 + (上記道の駅名)」をキーワード検索すれば、【道の駅】の場所
の詳細などが簡単に調べられます。
では、本題に入りましょう!
東北旅情【日本海沿岸編】
雪国生まれの私にとって、東北地方を縦(東西)に分けたとしたら、、春はやはり日本海側の春に心を奪われてしまう。
そんな事から、日本海沿岸を北上する形で話を始めましょう。
私達が北へ旅する季節と言えば桜の花を追いかける3月下旬からと思うが、この頃になると鳥達の北帰行もそろそろ最終段階に入る。
普通のサラリーマンにとっては3月下旬~4月上旬は、さすがに休み難いだろうし、桜も関東・中部以西で一番の見頃、従って東北の桜を見るには4月中旬以降の行動が主になる事と思います。
この記事もそう言う方々のお役に立てゝ頂ける様に話題を選びたいと思います。
なお、できるだけ観光パンフレットなどと同じ話題はスキップしますので、その様な情報が欲しい場合は一般のガイドブック等をご参照願います。
たゞこの季節の東北の峠道などでは、まだ予想外の残雪や凍結路がある前提で行動しないと、【事故の誘因】や【巻き込まれ事故】の可能性が大きい為、今年の様に雪の多い年は特に、5月連休明け頃まで、知らない土地の山間道路でのノーマルタイヤ走行は危険です。 くれぐれも、ご注意下さい。
(例えスタットレスでも、スコップと雪や泥地脱出用のスリップ止め器材は積んで行くべきでしょう)
さて、日本海へのスタート地点はとりあえず関東として、一般的には関越自動車道を新潟経由で村上まで行って、それからR7号線を北上するのが常道でしょうね!
そこで、【東北】への第一歩はR7号線で山形県に入って最初の道の駅【あつみ】から! と、します。
道の駅【あつみ】 ・・・ MAP-C (新潟・山形県境の山形県側)
ここは、新潟県境から約3.5km程海岸を走った所の左(海)側にある。
(首都圏から、約370~400km、以降はこの、400kmに加算する形でルート計算するといいでしょう)
道の駅としては規模も小さいが、わかり易く、数台の車でのドライブなどでは待ち合わせや、時間調整などには都合のいい場所と言える。
また、食事や土産物(海産物が主)も思ったより満足できるレベルだと思う。
私の場合特に急ぐ時以外は、首都圏を午前中に出発し、ここで仮眠して、翌朝、山形・秋田方面へ、と言う仕事やドライブにはベストポジションだった。 (余裕を持って、のんびりと行くには快適な道が続くコース)
秋田以北が目的地の場合は、急ぐ時には東北自動車道・秋田自動車道経由も使うが、旅情を楽しむにはやはり新潟周りがいい。
雪道に慣れた人なら真冬でも、このルートはお薦めです。晴れた日の日本海と、真っ白な月山や鳥海山を眺めながら走るのはこのコースならではの楽しみだった。
ただし、日本海からの強風や吹雪の怖さも併せ持ったコースなので、無雪地帯での生活者は少しスキー場へ往復した事が有る位では、安易に日本海沿岸の雪道へは車で入らない方が賢明でしょう。 (運転技術以前の経験・体験でしか補えない状況対応のリスクが大きい)
例えば、海岸近くの吹雪は特に強烈で、日中でもホワイトアウトで、4~5m先の車のテールランプや
ブレーキランプも見え無くなる事が珍しくない。
また、夜間の激しい降雪時には、自車のヘッドライトが乱反射して、やはりホワイトアウトになる。
こんな時の対応は、頭ではわかって居ても追突したり、されたりの、リスクが非常に高くなる。
と、言う事で以降の項では、“雪道には入らない” 事を前提で、書く事にします。
道の駅【あつみ】、建物が、イカをイメージして作られたとの事で、そう言われゝばイカの形、かな?
こゝから少し北上すると、鶴岡市。
☆ オプションコース ・・・・・ MAP-B
♦ 出羽三山
鶴岡は「出羽三山」の玄関口、その中でも羽黒山が近く羽黒山経由で最上川へ抜けて最上峡の舟下りや新庄・山形方面への旅と組み合わせるのもいゝでしょう。
この記事では、鶴岡からR7号線をまっすぐ北上して酒田市の先へ進む事にしましょう。
酒田市を更に北上して、秋田県との県境・吹浦(ふくら)の、道の駅【鳥海】に沿ってバイパスを行くと、大きな立体交差(直進するR7号バイパスが下をくぐる構造)の十字路になる。
♦ 鳥海ブルーライン
天候が良く時間が許すなら、この立体交差を右に登る「鳥海ブルーライン」を登ろう。
これはこゝ山形県側から鳥海山の5合目(海抜1,100m)まで登って、秋田県側の象潟まで降りられる観光山岳道路です。
天気が良ければ5合目の鉾立展望台や途中からの佐渡や飛島象潟や酒田などの展望が素晴らしい。
前日~夜間に登って朝、日の出と共に日本海に写る鳥海山の影「影鳥海」を見たり写したりしに行く人も多い。
(ただ、残雪などで通行止めもあるので道の駅【鳥海】や【象潟】などで確認して行く方がいゝでしょう)
また、鳥海ブルーラインの5合目には国民宿舎もあったと思うので、ここに泊って鳥海山に登る人も多い。
さて、再びR7号に戻り、道の駅【鳥海】及び【象潟】には何れも日帰り温泉があり、利用できるのは鳥海山登山などで汗ばんだ時は非常に有難い施設である。
道の駅【にしめ】 ・・・・・ MAP-B
(道の駅【あつみ】からR7号線で、約125km)
更に北上して仁賀保を過ぎると開けた平野・西目町に出る。 そこにある道の駅が【にしめ】。
こゝは春、桜の季節には毎年道の駅の隣の休耕地を利用して、広大な菜の花畑を見せてくれる。
菜の花畑越しに見る鳥海山もいいものですよ! (少々遠い気もするけど!)
更に約25km北上すると、道の駅【岩城】(いわき)がある。
道の駅【岩城】 ・・・ 秋田市に一番近い道の駅 (MAP-B)
(道の駅【あつみ】からR7号線で、約150km)
風力発電用、風車が目印。
温泉施設も併設していて、ホテル代節約のカーホテル派には最適な道の駅。
こゝから大曲(花火大会)や角館(桜や紅葉など)、盛岡方面へのアクセスにも便利。
私も道の駅【あつみ】の次の宿泊地として、こゝは4~5回利用している。
☆ オプションコース
■ 角館 ・・・・・ MAP-B
「桜」 と言えば【角館】なくしては他を語れない、と言う事で、少し普通の観光では体験できないパターンでご紹介してみましょう。
道の駅【岩城】からは「日本海東北自動車道」が便利で「岩城IC」から「協和IC」まで行きR341(途中からR46と重複路線)で一本道。 (岩城から約27km)
♦ 武家屋敷
R341=R46を協和から盛岡へ向かって檜木内川を渡ると左に古城山を見て、写真の標識の
ある信号に従って右折すると、「武家屋敷」のメインストリート。
(ちなみに、桜のシーズンは橋のたもとを右折すると、檜木内川沿いの駐車場に誘導される)
武家屋敷のメインストリート、クランク部分の春と秋(檜木内川駐車場方向から)
武家屋敷メインストリートの春と秋
※角館駅方向(手前)から来て上の写真の板塀が突き当りとなる
♦ 檜木内川
桜は武家屋敷だけではありません、「檜木内川・堤」の桜も素晴らしい
※ 左は上流方向の眺め、右は下流方向の眺め
別の年の写真(撮影場所も、少し違っています) 上流・下流の関係は上と同じ
♦ 古城山
ここは、「武家屋敷」・「檜木内川」全景が一望できる、古城跡の高台。「武家屋敷」を抜けた所(冒頭のR46号・信号の所)から15分位で登れる高台です。
ほとんどの観光客は「武家屋敷」と「檜木内川」で帰りますが、天気が良かったら是非登って眺めたいお薦めスポットです。
古城山・「山頂」と「登山道」 (道が白く見えるのは、散った桜の花びら)
※ 「思えば遠くへ来たもんだ」
昔、海援隊で武田鉄也が歌ってた「思えば遠くへ来たもんだ」が映画化された事があった。
たしか、この映画の舞台が【角館】で、主役は当然武田鉄也。 ヒロインは誰だったか? 記憶も遠くへ行ってしまったらしい。
断片的に思い出すのは中学校の新任教師として角館に赴任して来た先生と生徒のドラマだったと思うが、今考えて見れば「金八先生」の原形になった様な気もする。
本題に戻ろう、その、武田鉄也演ずる先生とヒロインがロマンチックなデートスポットにしていた所が、どうやらこの【古城山】と言う設定だったらしい。
遠い記憶をたどっても確信は持てないが、こゝ古城山からの眺めは、やはり昔映画で見た記憶と重なる気がするのだが・・・?
※ 「武家屋敷」で【のんびり撮影】のヒント
桜の季節、「武家屋敷で自分の思った構図で写真撮影がしたい!」 と、思っても観光客や車に邪魔されて、中々思う構図で写真を撮る事が出来ないのが実態です。
しかし、それは、朝9時前後から夕方4時半頃までの話。 つまり、この時間帯を外せば【のんびり撮影】のチャンスが出来る訳。
とは言え夕方はまだ観光客が残っている場合も少なく無い。 また日没の近いこの時間帯は、意外に陰影が濃くなり普通の人には撮影がむずかしい条件になります。(ただし、偶然が作る芸術的写真のチャンスはあるかも?)
そこでお薦めするのは、晴天なら、朝7時頃 ~8時半頃の撮影を想定してスケジューリングすればベスト。
マイカーなら前夜に檜木内川・河川敷駐車場まで来て仮眠して、朝の間に【のんびり撮影】と言う事も可能。
これなら「檜木内川」や「古城山」・【刺巻湿原】を周って(盛岡~大鰐間高速利用)【弘前城の桜】を見ても、余裕で弘前周辺の温泉宿に入れる。
マイカーでなくとも、角館周辺に泊って居たらタクシーなどを利用してでもこの時間帯はお薦めタイムです。
■ 刺巻湿原(さしまき湿原) ・・・・・ MAP-B
こゝは角館から、R46号線を更に盛岡方向へ約13km位走った、峠道の右下に広がる明るい林の中の湿原で、桜の花とほゞ同じ時期に、水芭蕉・白花エンレイソウ・カタクリなどが群生して花開く。
秋田新幹線もこの刺巻湿原の一部(R46から見て林を挟んで南側)を通過するので、新幹線の車窓からもこの湿原を眺める事が出来る。
(こゝの区間は普通列車と同じ速度で走るので、車窓からでも充分に眺められる)
国道からも見える場所で、こんなに多種の群生が見られる場所はあまり無いので、もしそのシーズンに近くへ行く事が有ったら、やはりお薦めスポットですよ! (1/200,000 位の地図にも載っているので、多分カーナビにも載っているでしょう)
■ 大曲 (花火大会) ・・・・・ MAP-B (夏の最大イベント)
(道の駅【岩城】から、高速経由で約29km)
花火は魅力だが、車の大渋滞は都会の渋滞とは桁違い、大曲市内に駐車出来たとしても、花火が終わっても午後11時頃までは市内から抜けられないと言う話は事実だった。
いや、私が行った時は大曲インターで高速に乗れたのは日付が変わった頃の事だった。
首都圏と違って、抜け道が無く、回り道を探してマイカーが勝手に動こうとする為渋滞を助長してしまう為とも言われている。
もし、大曲の花火大会を見に行こうと思ったら、当日車で大曲に入る事はこの渋滞を覚悟しなければならないと言う事です。
最近では秋田市や横手市の駐車場に車を預けて、電車で大曲へ来る人が多くなったと聞く。
花火終了後の渋滞リスクを考えると、やはり秋田・横手から電車を利用する事が賢明だと思います。
☆ 角館からの追加コース ・・・ 説明省略
♦ 田沢湖 ~ 玉川温泉 ~ 八幡平方面
♦ 盛岡 ~ 一関・花巻/遠野・早池峰/石川啄木の渋民・姫神山 方面、
早坂高原・龍泉洞・太平洋沿岸 方面
盛岡IC ~ 八戸・十和田・八甲田山/黒石・八甲田山 方面、
盛岡IC ~ 大鰐弘前IC ~ 弘前・岩木山 方面
(桜の季節、角館を午前10時頃迄に出発なら、1日コースで弘前城も余裕でOK)
♦ 阿仁・森吉方面、etc. (秋田内陸縦貫鉄道沿い。マタギの本場?らしい)
♦ 抱き返り峡……秋 (紅葉の季節には行って見たいスポット)
再びR7号線に戻り、道の駅【岩城】から北上しましょう。 ・・・ 東北旅情・日本海編(2)へ続く!
相変わらず旅情を誘ってくれるなあ。
全然行ったことの無い所も勿論有るが、昔ざっと通ったことのある場所は尚更心を締め付ける。
いつかゆっくり回って見たいものだ。車で寝泊まりしながら。
でももうあまり人生、余裕が無いんだよなあ。
まだ工事中にコメントを貰えるとは光栄だな!
サラリーマン時代、「車で寝泊まりしながらの旅なんて!」って思って居たのだが、
やって見ると結構贅沢な旅だ。
勿論、豪華なホテル宿泊もいいが、車なら時間の制約が無い。また、東北の道の駅
には温泉設備併設のところが少なく無い、トイレも殆んどが温水ウォシュレット付、
旅人に優しい地域と言える。
車の中で寝られる人なら、宿代にかける費用を高級食材や燃料等に回せるし、コース
もスケジュールも、より色々な事が出来る様になる。
>でももうあまり人生、余裕が無いんだよなあ
って思っているだけでは・・・ もう一歩踏み出すと人生が変わるかもね!
(サラリーマン時代の多くの先輩・同輩が定年になったら・・・
と言ってた人が、もう一歩が踏みだせずに居る様に見える)
そんな意味では俺は幸せ者だと思うね!