「撮り溜めTV番組」、どうしよう?

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1月も半ば、ようやく正月気分から抜け出して気が付いたら、「撮り溜めたTV番組」がいっぱい!

さて、過ぎ去ってみると改めて見直すには時間がかゝり過ぎるし、消し去ってしまうには惜しい、後で見られる様に残したい。
しかし、そのまゝコピーするにはCMなどが邪魔、【きれいに編集したもの】で残したい。

そんな風に思っているのは、私だけでは無いと思います。   ところが!

その【編集】が、面倒で、手間のかゝる作業なんですよね!

 

【録画編集】はなぜ面倒なのか? ・・・・ 作業の「8~9割はCMカット」

 

昔はCMカット機能付きのVTRなどがあって、「CMカット機能」がセールスポイントにもなっていた時代が有ったが、デジタル放送本格化と共にメーカーのカタログからも「CMカット機能」のスペックが消えてしまった。
そして今、民放はCM天国と言っても過言で無い状況だ。

少し調べただけなので詳細はわからないが、1本の放送番組の中で放送時間の何%迄のCM時間が許されているのかについては、特に法規制は無い様である。
また、CM挿入の方法についても規制や決まりは特に無い様で、主に「番組編集会社(実質的には編集担当部門)の裁量に任されている」のが実情の様だ。

そんな中デジタル放送対応のレコーダー・メーカー各社は、当初「CMカット機能」付商品を販売していたが、「機能破りの編集」の横行でクレーム激増の為、「CMカット機能」を「バージョンアップ」しても「機能破りの方も巧妙」になり、CM付きTVデータ作成方法の法規制の無い現状では開発コストの回収が難しい(開発しても短期で使えなくなる)事から機能を付けなくなった、との事。(某メーカー技術者談)

なぜ、CM付きTVデータの自動編集が難しくなったのだろうか?

ご存知だと思いますが、一部PC編集は別として、BD(ブルーレイディスク)やHD(ハードディスク)を記憶媒体とする録画データの編集は【チャプター編集】と言う方式で作成・編集されます。

【チャプター】とは、「映像データをあるシーンにまとめた、映像単位」、と、思えばわかり易いでしょう。

従って、基本的にはCMもチャプター単位で挿入されていたものが、下記の様に「本来の番組ストーリーチャプターの中に埋め込む」手口で編集される様になって来た為、通常のCMカットソフトではカット漏れを起こす様になったもの。

つまり、ユーザー(視聴者側)を無視して、スポンサー意向の編集と聞いているが、通常のチャプター編集だけではCMカットしきれない部分が残る様な編集をする様になった為である。
これって、本当にスポンサー側にメリットが有るのかについては疑問もあるが、業者によってはちゃんとチャプター単位の編集をしている会社もある様だが、少数派。
(実は、CMの少ないNHKの番組は逆に、単純なチャプター単位の編集がほとんどである事も意味深だ)

【参考:TVデータへのCM挿入の事例】

   ※ 1時間番組と仮定すると、普通のドラマならCMを加えて15~30チャプター位で構成される。
       下記の図はその中の1 CMの前後を抜粋した代表的なモデルとお考え下さい。
       CMの放映時間はA・B・Cいずれの場合も同じと仮定したモデル例で、他にも色々なCM
       挿入テクニックが使われています。

TVデータのチャプター構成.JPG

   ♦ 実際のCMカット編集をする場合、

       A : 番組チャプターの「ィ」、「ロ」の間の「CMチャプター」を削除すれば良い

       B : 「CMチャプター」と、「ィ」に埋め込まれたCM部分も分離・削除の必要がある

       C : 「CMチャプター」と、「ィ」及び「ロ」に埋め込まれたCM部分も分離・削除する
           必要がある

      つまり、編集時間もA<B<Cと手数が掛かる分だけ面倒になり、そしてCMの回数分だけ
      編集時間が長くなる。

そんな【録画済TVデータ】、やっぱり面倒だ、編集しないでBDディスクにコピーして置こうか、なんて怠惰な心が盛んに囁き掛けて来る。
 

それにしても、せっかくデジタル放送になっているのにCMカットがワンタッチで出来ないなんて、オカシイと思いませんか?

出来るんですよ! 皆さん(消費者)が声を上げれば!

先に出て来た某メーカーの技術者の話、【「法的な編集規制」 があれば、技術的には十分可能】と言う。
そして、法的規制とは、「上記 A : 基本構成」のチャプター構成に編集規格を統一するだけ。

これで、損失の出るスポンサーがあるとは思えないし番組制作側もコストカット出来、レコーダーメーカーの開発も可能となり、我々ユーザーも楽になる。
結果、廻り回ってスポンサーにも利益が回って行くはずである。 (四方Win Winのはず)

問題は、【消費者自身が「どれだけ必要性があるかの声」を上げるかどうか】であろう。

 


 

 

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