桜前線も、はや長野・新潟・福島と北上しているが、「アベノミックス」やら「株価高騰」「給与引上げ」に浮かれている人が居る一方で、3.11の爪痕で直接的に被災された方々は勿論だが、細々と年金暮らしを強いられて居る多くのお年寄り達に取っては、トリプル増税+求職難と、「寒風ミックス」の春が来た。
と、暗い話は置いといて今日は昨日見た、キジ達の愉快な 「恋の駆け引き」 について書いて見ましょう。
メインキャスト
♦ X嬢&Y嬢 ・・・ 婚活ペア嬢 = 「雌キジペア」
(なぜペアなのか? どっちがXでどっちがYなのかは見分け出来なかったが、暫定命名)
昨年(2012年)6月の投稿 「藤代歳時記・キジ」 で、我が家(マンション10F)の眼下小貝川河川敷にキジ(雉)が出没している事を紹介したが、今年も活発に出てきている。 そして昨年は何気なく見過ごしていた事だが、一昨日初めてキジ達の行動の謎が少し解けた気がする。
が、その前に始めてご覧頂いた方の為に、マンションの周囲環境と今年の現況を少し説明して置きます。
小貝川河川敷
♦ 北側 : 遠くの山は筑波山、その手前に見える沼は牛久沼、一番手前が小貝川の対岸
♦ 年に1・2回はこんな景色も ( 写真は 2013.1.15 の風景 )
山の雪解け水で増水中の小貝川と河川敷、左が上流(栃木県方向)で右が下流(約10kmで利根川に合流)。
この辺の広い河川敷は主に川のこちら側にあり、キジ達の営巣になりそうな雑木の薮や繁みも多い。
たゞこれ以上、場所の特定に繋がる情報はキジ達の平和を乱す事になりそうなので、以降は本テーマに関係のある必要最小限の写真・情報に限定して進めたいと思います。
雄キジ達のテリトリー
A君 ・・・ 私のマンション東向きベランダ下の河川敷ゴルフ練習場付近をテリトリーにしている。
B君 ・・・ A君よりも下流、橋よりも下の草原をテリトリーとし、私のベランダから見えるエリア。
C君 ・・・ A君よりも上流、グラウンド付近をテリトリーとしているが、川が西に曲がって居る為、
西側玄関の外に出ないと見えない。 (と、言う事で今回の出来事からは一応除外)
恋の駆引き
去年も今年も同じ個体なのかどうかは分からないが、去年と同じく1羽の雄に2羽の雌と言う構成で恋の駆け引きが始まった。
実は去年は恋の駆け引きとは知らず、「巣立ちの遅かった子供連れの雌に雄がアタックしているもの」としか思わなかったのだが、どちらの雌も成鳥だったものと思われる。
今年初めて目撃した状況を考え併せると、雌キジペアが、婿選びで各雄キジのテリトリーを巡回しているものと分かった。
それは4月9日朝の事、こゝに写っている 「2羽の雌キジペア」 は最初に見かけた時は前出の 「B君」 と一緒に小貝川河川敷下流域で餌の若葉を啄んで居たのだが、ゴルフ場テリトリーの 「A君」 が数回高鳴きすると、しばらくして雌キジペアが 「A君」 の方へ飛んで来たではありませんか! ( 「B君」 は3回ばかり連続して高鳴きして 「A君」 の方を見て居たが、しばらくして繁みに姿を消した)
ちなみに、周囲の紫色の点々は 「ムラサキサギゴケ」 の花。 (下記拡大写真)
以下、「A君」 の気持ちを推定コメントすると! (内は雌キジの推定コメント)
はやる心の赴くまゝに突進した結果、2羽にかわされて撃沈!
※ ちなみに、体を膨らませ頭を下げて近づく行為はプロポーズの表現らしい!
と言う事様な事を何回も繰り返した結果、A君は作戦変更。
♦ まだまだ、我慢ガマン! ・・・ 平静を装って体をスリムにしている
♦ 「この草、美味しいね!」 ・・・ もう少しガマンだ! (な~んか、怪しいわね!)
♦ 「・・・」 食うのに夢中の素振りだ! (大丈夫かな~ でも、美味しそうな草も魅力だわ~!)
♦ ん~! もう限界! そろそろ振り向いても大丈夫かな~?
(美味しいものに目が無いのよね! わたし)
ってんで急転・突進するも、一気に5m位走って逃げられ残念!
♦ 「逃げなくともいいだろう! 彼女~!」 (あんたの下心なんてお見通しよ!)
そんな恋の駆け引きが繰り返された日の翌朝、寂しく彼女達の再来を待つ 「孤独なA君」 の姿が有った。
昨年の例と同じなら、こんな事を何回かくりかえして本当の家族が生まれる様だ。
とは言え、キジは巣立ちをすると、母親が子育てするらしく、雄キジは秋から冬にかけてテリトリー確保に奔走するのが一般的らしい。
珍しいシーン
♦ 縄張り争い ・・・ 手前の水溜り周辺のエサ(若草)場をめぐって、【カモ】とのバトル
さすがに2羽が相手では勝負にならなかったらしい。 光と影が、象徴的!
♦ ムクドリ?も花が好き? ・・・ 何故かムラサキサギゴケの花園に集まるムクドリ達
以上、久し振りの藤代歳時記でした。 ― END ―
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