「東北旅情」もシリーズ3回目、本来なら太平洋側を北から下って(上ってと言うべきかな? でも普通の地図を眺める感覚だと上=北から下=南へ下がって来る訳だから、以降の文章では“下って”と表現する事で、話を進めます)来るべきなのですが、先月DISKクラッシュで【写真用データベース】が破壊され、こゝで使いたかったデータ類も、ほゞ救済不能となりました。
また、2011.3.11以来、太平洋沿岸の彼の地へは一度も行って無い為、現状とは、かなり異なった情報になる可能性があります。 従って、3.11の被災地に係わる場所の記載はあくまでも、「私が3.11以前に歩いた印象・情報を元にしている」 前提のものです。
以上の前提で、今回は【太平洋岸+東北自動車道周辺】を対象エリアと致します。
※ 3.11の被災地を通るコースへお出掛けの際は道路状況その他について、現地の宿その他を十分な
事前 調査・ご確認の上でのスケジューリングをお薦めします。
※ 今回説明用に掲載するMAP類は手持資料が古い為、一部鉄道路線名や市町村名が旧名称となって
いますが、あまり細か過ぎず、かえって概要説明には分かり易いと思いますので、そのまゝ載せる事に
しました。 なお必要に応じ、本文中に補記して行く事にします。
※ 以下のルート説明の中で、オプションコースは、☆ 印 を付けてでご紹介します。
それでは、【東北旅情・太平洋編 +】スタートします、
今回は、下北半島・【大間】からスタートしましょう。
【早見リンク一覧】 ・・・ 下記 「」 内 タイトル をクリックすればそれ以降の内容にスキップします。
MAP-1 (津軽・下北半島)
下北半島・大間
大間と言えばすっかり【マグロ】で有名になり、今年の初競りでも史上最高額1億5,500万円のマグロを出して話題を攫った事はまだ記憶に新しい事と思います。
(あれを釣った漁師さん、今年はいくら税金取られるんだろう? え!余計なお世話! ですね!)
本州の最北端もまた、大間である。 大間崎には【本州最北端】の柱状の石碑が建っているとの事ですが、残念ながら私は大間港までしか行った事が無く、その石碑は見た事が無い。
大間はまた北海道への主要玄関口(フェリーターミナル)でもある。 トラック便の物流量では、恐らく青森港よりも多いはずである。 便数も多いし運行距離も近く、陸路を走っても時間とフェリー代が節約出来るのがその理由だろう。
私も北海道へ車で渡るのに、始めは青函フェリーを使って居たがこのルートを使って見たら、便利であることに気が付いた。 ただし、船でゆっくり寝て(休憩して)っと言う方には青函フェリーをお薦めします。
それはともかく、大間から陸奥市へ出るルートは大きく分けて2ルートある。
ひとつは「R279(むつはまなすライン)を津軽海峡沿いに陸奥市へ直行する道」。 もうひとつはR338(海峡ライン)を仏ヶ浦や脇野沢(日本猿北限生息地近く)等を周って陸奥市へ抜ける道。
MAPを見て頂ければお分かりだと思いますが、北海道からの車の9割はR279の最短コースへ向かう。
つまり、地元の方は別として、仏ヶ浦方面の観光や脇野沢からフェリーで津軽半島・蟹田方面に渡る人以外はほとんどR279へ向かう事になる。 理由は単純、R279経由だと大間・陸奥市間は約50km、仏ヶ浦・脇野沢経由のR338だと約3倍の150km(弱)もある。 さらに、私が回った9年前の状況ではR279に比べて道幅が狭い場所やカーブが多く、観光目的以外にはあまり走りたく無い道だった。 ただ、時間が有って天候に恵まれれば景勝地に不自由しない所で、ゆっくり時間をかけて周ってって見たい地域である事は間違いない。
また、北限の日本ザル生息地も脇野沢村にあるが、今回は割愛致します。
と言う事で、今回はR279を陸奥市方向へ。
☆ 奥薬研温泉 ・・・ 森林の中の大露天風呂(今も無料?)
大間から、約32km陸奥市方向へ下ると大畑と言う町に出るが、ここで右折して大畑川沿いに約12km程行くと大畑町営「かっぱの湯」と言う森林の中に数10人が入れる大露天風呂がある。 しかも無料。(ただし、5年前の事でしたが) 時間が作れる様でしたらお薦めです。
なお、この道は「恐山」に繋がっているらしいのですが、私の行った時は通行止めでした。 もう一度R279へ戻り、大畑から陸奥市方向へ。
☆ 恐山・釜臥山 ・・・ 釜臥山は下北最高峰、眺望最高
【オホーツク旅情・ファイナル+】でご案内しておりますので こちら をクリックしてご覧下さい。
尻屋崎 ・・・風力発電の風車群が林立する岬
R279で陸奥市へ入る手前、「関根」から県道266へ左折して尻屋崎へ向かうのが早いのだが、分かり難い場合は陸奥市迄下って主要地方道6号線を左折しても良い。 大畑→関根→尻屋崎迄、約26km。 陸奥市経由→尻屋崎迄、約38kmとなる。
※ こゝ尻屋崎は様々なメデアで写真が公開されて居ますので観光写真同等の写真は省略します。
さて、こゝから本格的に太平洋岸に行くのですが、尻屋崎の先端は車で回れません。 一旦 5~6km戻って太平洋岸へ出る道に左折します。 太平洋沿岸に出たら、県道248を 猿ヶ森(南)方向に下る。 途中、太平洋との間に大小の沼や湿地帯の連続する道が続く。
猿ヶ森・ヒバ埋没林
そこは下北半島・尻屋崎から太平洋岸沿いに直線で約15km南下した所、東通(ひがしどおり)村・猿ヶ森と言う所の海岸防風林の中にある。 が、上記の通り、岬を回る道がありませんので実際は18~20km位の距離になります。
こゝはその昔、ヒバ(青森ヒバと言われている樹木)の森が広がって居た場所が、何らかの原因によって地中に埋没し、その土地の諸条件によって朽ち果てる事無く再び地表に現れて来たものです。
2,500年前のものから数百年前のものなど埋没年代が色々有る為、埋没原因が諸説あり、その歴史的価値は貴重なものだが、観光資源としては、多分あまり面白いとは言えないかも知れない。
◆ 猿ヶ森・ヒバ埋没林の一部、海岸の砂浜と市街地の間の雑木林の中に露出したもの
この、枯れ木状の木が数本見えているのが埋没林の一部、この周辺にこういう所が数10ヶ所あると言う。
蛇足ですが、青森県にはもう1ヶ所大規模な埋没林があります。
こゝ下北半島とは反対側、津軽半島の日本海側・鰺ヶ沢から十三湖に向かう途中の津軽市木造出来島海岸に【最終氷期埋没林】がある。 こちらは約28,000年前、最後の氷河期が終わる頃、海面上昇で水没し、泥炭に埋没して化石化した埋没林が海岸段丘の泥炭層から露出しているもの。
およそ1,000本位が確認されているとの事で、埋没林の規模では世界一だろうと言われている。
東北シリーズからは離れるが、観光として見応えのある埋没林は富山湾から引き揚げられた、古代の巨木が展示されている【魚津埋没林博物館】であろう。 興味ある方は、富山・魚津港のすぐ近く、立山アルペンルート等と組み合わせて一見の価値があります。
また、島根県には約4,000年前に三瓶山(さんべさん)の噴火で埋没したと言われる【三瓶小豆原(さんべあづはら)埋没林】があります。
さて、話を戻しましょう。
この【猿ヶ森埋没林】、埋没林も興味深いが、季節によっては山野草も豊富な様です。
私が行ったのは6月中旬でしたが、掲載写真の様に「ベニバナ・イチヤクソウ」やその変種(と、思われる)が真っ盛りでした。 また、写真にもその丸い実が写っていますが、少し前には「マイヅルソウ」も群生して咲いていた証です。 その他多種の山野草が見受けられ、季節ごとに楽しめそうなスポットでした。
そして、県道248号線を更に南下すると、陸奥市から来るR338に合流、更に南下すると、左に東北電力「東通(ひがしどおり)原子力発電所」がある。
※ 東通原子力発電所
少々脱線しますが、この原発でも活断層問題が出て居る。 正直、日本列島を折り曲げる様に太平洋プレートと北米大陸・ユーラシア大陸がせめぎ合って居て一番ダメージが強い地域がこの地域である事はGoogle MAPの写真解析でも想像が付く。 (MAP写真参照は こちら )
活断層か無いと考える事に無理がある。 ただ、この地域は湖沼が多く見られる事から表層構造は堆積物主体の柔らかい地層であると思われる。 だから表層を少し位掘って調査しても活断層の大小や有無を判断する事は非常に難しいと思う。(深層の岩盤やプレートの動向こそがキーワードでしょう)
しかし、日本海溝の折れ曲がる形の通り本州と北海道が折れ曲がり、折れ曲がっている周辺は稀にみる地震多発地帯。
そんな場所から、僅か190~300kmの距離にある「東通原子力発電所」、例え敷地に活断層が無いとしても近くに大きな活断層がある可能性は否定出来ない。 やはり活断層だけで無く、最新の技術と理論での総合安全性についての再検討が必要だと考える。
※ 原子力ロード (私の勝手な命名ですので一般名称では有りません、念の為)
さて、話を元に戻しましょう。 「東通原子力発電所」に沿って太平洋岸に出ると、まもなく「六ヶ所村」、そう、ここから原子力ロードに入る。
「東通原子力発電所」付近から、陸奥・小川原湖に至るR338沿線や、市街地の幅広い道路や学校・公共施設などは恐らく日本のどこから来ても目を瞠(みは)る垂涎のもので、3.11以前は原子力施設誘致に熱心な市町村関係者へのショールーム的役割を担って来た地域です。
そう、【原子力政策に協力する市町村には、こんな素晴らしい補助金が約束されて居ますよ!】ってPRの為のね!
その中心が、六ヶ所村の「尾鮫沼」を抱え込む様に建設された【日本原燃・原子燃料リサイクル施設】。
また、あまり話題にはならないが【原子燃料リサイクル施設】から見上げる丘の上に、大規模な石油タンクが51基も立ち並ぶ【国家石油備蓄基地】もこゝにある。
MAP-2 (六ヶ所村付近)
地図は昭文社・ライトマップル「青森編」より、原燃施設図は講談社・ブルーバックスB-1759よりの抜粋。
なお、この施設の件は こちら のブログでも触れて居りますのでクリックして見て下さい。
陸奥横浜 ・・・現地のでは単に「横浜」、菜の花畑が素敵
さて、こゝで少し太平洋岸を離れ、陸奥湾側のエリアに少しスキップして話題を切り替えましょう。 上記 MAP-2 の、左側海岸は勿論陸奥湾ですね。 もし、菜の花の季節なら県道24号線で横浜へ抜けましょう。 素敵な菜の花畑が待ってます。
中華街は有りませんので念の為、青森県でお年寄りが横浜と言えば、たいていはこちらの「横浜」の事を言います。
「横浜」 エピソード
以前、黄金崎・「不老不死温泉」からの帰り道で寄った鰺ヶ沢海岸での話。
立ち寄った店で、焼きイカを売っていたお年寄りが関東から来たご夫婦との会話で、娘さんが「横浜」へ嫁いで居ると言う話が何気なく耳に入って来た。 非常に話が弾んでいて、楽しそうなまゝ別れて行ったので両者とも下北半島の「陸奥・横浜」の事と分かっていて話しをしていたものと思っていたが、岳温泉の食事処で関東からのご夫婦に偶然会ったので念の為聞いて見た。
そしたら、やはりお互いの思っている横浜が違っていた、事情が分かってのご夫婦いわく!
【どうりで、妙な事を言う?と思う事もあった、「横浜は遠くて寂しいでしょう?」って言ったら 「なーに、横浜なんて近いもんだ!」って何気なく言ってたんでビックリしたが、お年寄りだし、方言のせいで聞き間違いと思って確認しなかった、なるほどこちらの横浜なら納得だ】、との事。
県道24号の突き当りがR279、こゝを右折して約8~9km陸奥市方向へ行った所が 陸奥・横浜町。 こゝに道の駅【よこはま】がある。
夏泊半島 ・・・ 椿の自生北限地
道の駅【よこはま】から陸奥湾沿いに、約50kmで夏泊半島入口、白鳥飛来地に着く。
♦ 白鳥 (写真は11月上旬) ・・・・ まだ数が少ないが、幾つかのグループが来ていた
夏泊半島は1周しても30km程度の距離ですが、季節によって見所は変わるし好天の時は突端の大島駐車場付近から北海道を眺めるのもいい思い出になるでしょう。 (曇っていたり春霞や黄砂が飛来して居る時は見えません)
ただし、こゝから見える範囲は、松前半島の、恐らく「知内町~木古内町」付近だと思います。 多分20倍以上の双眼鏡かカメラやビデオでないと、晴れて居ても場所の特定は無理だと思います。
早春から5月連休頃迄なら【椿の北限・自生地】も隠れたスポットだと思います。 「椿神社」まである。
浅虫温泉 ・・・ 八甲田方面へのベースキャンプ?
夏泊半島を1周して、再びR4号線を約6km程青森方面に進むと、道の駅【ゆーさ浅虫】がある。 こゝは東北本線の「浅虫温泉駅」に併設されて居て、駅の改札口とも繋がっている道の駅です。
私が初めてこゝを知ったのが8年前の2月、仕事で八戸~青森~大館と取材をして居た時でした。 吹雪の中、八戸から青森への移動中、休憩でこゝの道の駅に入ったのですが、温泉がある事が分かり、後は青森の宿に行くだけと言う事から同行クルー全員賛成で温泉に入る事になった。
温泉は道の駅(ビル)の最上階との事で、エレベーターで昇ると普通の日帰り湯のイメージの脱衣所があり、海側に男湯と女湯が並んでいる構造。(勿論男湯と女湯の間は壁で別れて居ますので念の為)
♦ 道の駅【ゆーさ浅虫】 最上階が温泉、1階が産直センター。後ろがJR駅。
右の写真が湯船から見た陸奥湾。(岩木山が雲の下に、かすかに見えている) 見えているスロープは駅から海釣り公園へ行く為のR4号線を渡る歩道橋。 海釣り公園では、季節によってはホッケも釣れるらしい。
さて、私がリピーターになった理由はこれ!
「湯船からの、眺めが最高! 天気に恵まれれば岩木山も見える」 と、言う事。
その日、休憩が終えて風呂に入る頃には雪も止み青空も出て来て、15分位の間に快晴となった為、同行クルー全員窓側へ釘づけになって夕映えの景色(特に、真っ白い岩木山が徐々に金色や赤に変色の様)に見とれて居た。
結局、夕陽が沈む迄、全員が見とれて居た。(残念ながら、夕陽そのものは山影に入って見えなかったが)
たゞひとつ、取材用機材もマイ・カメラも車から持って来て無かった事がクルー共通の悔いとなった。
写真はその後3回目になった2年後の6月に天気がそこそこ良かった為、管理の人に頼み込んで男湯から撮らせてもらった風呂場からの眺めです。
♦ 湯船からの風景。 雲の左下にかすかに見えるのが岩木山、対岸は津軽半島。
♦ 津軽半島の右、海中から突き出た右端の岩の向こうが北海道方向。 手擦りの下の道がR4号線。
都合5回こゝを利用してきたが、中々北海道が見える様な天気には恵まれなかった。 リーズナブルな値段で入れる展望風呂に、通り掛かるとつい、寄ってしまう所です。
近くでマグロ料理の安い食堂が、最近有名になっているらしい。 (あの店か?と、思う所はあるが、確信が無いのでこゝでは割愛します)
車で宿泊するならこの道の駅【ゆーさ浅虫】もお薦めスポットです。 次の日の行動が八甲田方面であればベストポジションと言えます。
ただ、次の日が弘前や岩木山方面であるならば、道の駅【いなかだて】迄行って泊る方が、翌朝1時間以上の余裕が出来ます。
さて、今回はこゝ道の駅【ゆーさ浅虫】から八甲田山へ向かう事にしましょう。
MAP-3
浅虫温泉からR4号線を約10km程青森方向へ進むと青森市内へ向かう本道と、市内をバイパスし「東北自動車道終点/始点・青森IC(三内丸山)へ向かう青森バイパスに分岐する。 実はこのバイパスは、秋田・弘前方面から来るR7号線の延長道路と言う事になっている。
青森市場の朝市などに行く場合はそのまゝ直進だが、今回は左、R7号(バイパス)ルートへ行きましょう。
実は浅虫温泉の次のJR【野内(のない)】付近から十和田・八甲田方向への案内看板が多く見られるが、初めてこの辺りを走る人は「青森東」から青森自動車道経由「青森IC」以南へ行かれる人以外は、R4号からR7号(バイパス)ルートを経由してR103号との交差点【八ッ役】迄行って左折するのが間違いないでしょう。
(もっと詳細に言うならば、実際は「八ッ役」の約100m手前・「玉川」交差点を左折して、更に約100m先、R103との交差点「妙見」をもう一度左折するのがいゝでしょう。 R7号バイパス線に入ってからは標識通りで間違いありません)
この辺りのR7号線は上下車線を挟んで真中を高架の青森自動車道が走る構造になって居ます。
恥ずかしながら 私はR4号線の「野内」から「矢田前」付近で2回程、急ぐつもりで案内板に従って入り込み途中から案内が無くなったり、行き止まりになったりでカーナビも頼りにならなかった経験をしています。 (安いカーナビだからかな? でも、地図データは毎年更新してるのだが?)
また、青森自動車道へ入ると次のIC【青森中央】で降りてもR103に入るには、約1.2km引き返す事になり、通常では時間短縮効果は期待出来ません。 工事や通勤渋滞回避など以外ではR4号もR7号も十分広い道幅ですので一般道がお薦めです。
さて、R103へ左折したら、こゝから「八甲田ロープウェイ」迄R103を辿って約18kmの1本道です。
☆ 「八甲田山・雪中行軍」の後藤伍長像や関連資料館(鹿鳴庵)
R103を八甲田ロープウエイへ向かってその手前約4mkの所に、萱野高原(「萱野茶屋」バス停)があり、ここから左へ県道40号線が始まる。
これを突き当り迄約4km進むと【後藤伍長像】があり「銅像茶屋」「鹿鳴庵」などが併設されて居る。
天気のいい日には雄大に裾野を広げた八甲田連峰/前嶽(まえたけ)をバックに銅像と一緒の写真を撮りたくなりますよ! でも、午後12時頃を過ぎると逆光かな?
突き当りを右に行くと田代高原で、ここには田代湿原や八甲田温泉(1軒宿)などがあり、個人的には好きなエリアですが今回はR103に戻る事にして、割愛します。
ちなみに、この県道40号線が旧名【田代街道】と呼ばれ、青森から七戸を結ぶ山越えの街道で、萱野高原と結ぶ道は単なる連絡路も便宜上、県道40号としているらしい。 ちなみに、この街道を突き当り迄行った所が十和田市から奥入瀬渓谷に行くR102(十和田市街地)に突き当たり、道の駅【奥入瀬】の近くに出る。しかし、この「道の駅【奥入瀬】」は奥入瀬川沿いではあるが、奥入瀬渓谷とは約15kmも離れた下流になります。 ただ、こゝは「奥入瀬ロマンパーク」と言うレストハウスや手作り工房、公園・野外ステージ等を備えた、かなり大規模な道の駅です。 勿論、駐車スペースにも余裕がありますのでコースの選び方に依っては便利な施設です。
ここからの八甲田山も、その全容が眺められる様です。(残念ながら、曇りの為私は見た事がありません)
♦ 「奥入瀬ロマンパーク」の看板・・・晴れていればこんな風に見えるとの事
再び話は、雪中行軍の話題に戻りますが、行軍ルートは、青森市幸畑(こうはた)から登るこの県道40号と、ほゞ同じルートを登っているとの事。 時間と興味のある方は、こちらのコースを登ってから萱野高原へ抜け、八甲田ロープウエイへと回るのも一案です。
田代街道はR103号とほゞ平行して登るルートですが、萱野高原でR103に回らないと、八甲田連峰の裏側を回るルートである為、八甲田ロープウエイや酸ヶ湯、奥入瀬渓谷方面及び弘前方面は遠回りになりますのでご注意下さい。
八甲田ロープウエイ ・・・山を観るなら残雪期がベスト
八甲田連峰/田茂萢岳(たもやちだけ)西斜面に架かる八甲田ロープウエイは山頂駅周辺はその山名が示す通り、山上に湿地や草地、灌木の点在する高山植物の宝庫。5がつ下旬~9月頃まで様々な花々の散策が楽しめます。
また、5月下旬位まで春スキーもできる所が多く、5月連休頃には酸ヶ湯までのツアーコースも人気がある様です。
♦ ロープウエイからの【白神山地(左)】と【岩木山(中央)】、右写真は山頂駅付近の【峯桜】
写真は5月連休の物ですが、年によっては時期の変動がありますので悪しからず。
なお、ここについては 「東北旅情・日本海編 2」 でも載せてますので そちら もご参照下さい。
酸ヶ湯温泉 ・・・ 連休の宿泊予約は「超難関」
※ リピーターが多く5月連休などの予約は7~8割が前年利用者が予約して行くのだそうです。
♦ 左:酸ヶ湯入口付近 中:酸ヶ湯の上、地獄沼上部からの岩木山 右:岩木山ズームUP
こちらの写真も5月連休のものです。 「東北旅情・日本海編 2」 もご覧下さい。
雪の回廊 ・・・ 春こそ体験、ゴールドライン(R103)
♦ ゴールドライン開通5日目の例 (4月上旬) ・・・・・ ※ 谷地温泉から睡蓮沼付近の区間
※ 4月~5月上旬はまだ朝晩や日陰では路面凍結等が予想されます。 念の為タイヤチェーンの携行や
カーブでの徐行など、安全運転と時間の余裕に十分配慮して行動して下さい。
(特に下り道のカーブで対向車線にハミ出す事故が多いと聞く、対向車が見えない事も考えよう!)
♦ 傘松峠 ・・・ 右写真は傘松峠から見た睡蓮沼方向
車道に見える車は睡蓮沼見物者の駐車列 (以下の写真は5月連休の頃)
♦ 睡蓮沼付近 ・・・ パノラマ撮影出来るカメラが欲しかったなー!
※ 道の向こう側に睡蓮沼があるのだが、2.5~4m位の雪の下。
R103を谷地温泉辺り迄下りて来ると、道路の側には雪は見られなくなる。
谷地温泉ではR103を直進し、十和田方向へ!
蔦温泉 ・・・ 明治の文人「大町桂月」が愛した温泉
♦ 左:蔦温泉 中:蔦沼 右:蔦温泉から蔦沼への遊歩道(芽吹き中のブナ林)/5月連休
蔦温泉からは、更にR103を進む。
十和田湖温泉郷でR103と、十和田市から来るR102が合流して奥入瀬川を渡り、重複路線として奥入瀬渓谷を遡る。
蔦温泉から来たら右折する形で奥入瀬渓谷へ入る形になる。
奥入瀬渓谷 ・・・ 清流と季節の花々が・・・
こゝは色々ガイドブック等多いので、説明は割愛致します。
♦ 奥入瀬渓谷 写真左:滝の上流対岸、 中:銚子大滝、 右:滝の下流
十和田湖畔・子ノ口でR103は湖岸を左回りに、R102は右回りに分かれる。
十和田湖畔
♦ 早春の十和田湖畔、とは言え4月上旬の湖畔・休屋はまだまだ冬景色 (乙女達も寒そう!)
宇樽部で五戸から来るR454と合流、再び重複路線となり標高を上げ、瞰湖台をピークに再び下り、休屋で湖畔に出る。 こゝから「乙女の像」がある休屋迄は紅葉の名所、観光パンフレット等と重なる為今回は写真を割愛します。
更に湖畔に沿って進むと生出キャンプ場がある。 この辺も紅葉が美しい場所だが、春から夏の山野草もいい。 中でも自生のウバユリは花で楽しませるだけでなく、紅葉の頃には多量の種を抱えた実が独特な形で楽しませてくれる。
♦ 湖畔の紅葉と、ウバユリの実(11月上旬だった為中の種は殆んど飛散していた)
更に進むと和井内の信号があり、R103はこゝから湖畔を離れ左へ坂道を登り切った所が【発荷峠】。
発荷峠
♦ 発荷峠・展望台からの十和田湖(対岸の白い山が八甲田連峰)
こゝからR103を辿って下ると鹿角市で東北自動車道の十和田ICに出る。
さて、今回はこゝで一旦、発荷峠から約16km引き返して、奥入瀬渓谷終点の子ノ口から約4km程R103を来た地点、【宇樽部】を再スタート地点としましょう。
「新郷村」から「五戸」「八戸」へ
こゝ【宇樽部】からR454号線で 五戸・八戸を経由して、太平洋沿岸へと話を進めたいと思います。
子ノ口からR103を来た場合【宇樽部】の信号を左折(休屋の方から来たら右折)するとR454に入る。
このR454は不思議な伝承のある新郷村、【戸来】(へらい)と言う地域を通る。
「オーパーツ」とか「ミステリー」に興味ある人には気になるスポットがあるらしい。
☆ オーパーツ ・ ミステリー スポット
◎ ピラミッド (2ヶ所) ・・・ R454の、道の駅【しんごう】(二の倉ダム)を過ぎて 3km位
下って左へ約3~5km入った所、戸来岳の麓
◎ キリストの墓 ・・・・・・・・ R454沿い、戸来・長泉寺(信号)の約4km手前左側
戸来(へらい)の由来はヘブライ人が来た所だからとの話も・・?
※ そう言えば、青森空港の近くには「ストーンサークル」があるらしいですね!
(ちなみに、私はどちらも立ち寄った事がありません、悪しからず!)
八戸 ・・・ こゝから太平洋沿いに「国道45号線」で!
そのまゝR454を進み、五戸でR4との重複路線を道なりに八戸市内に入るのもいいのだが、私の場合、五戸ではそのまゝ主要地方道15号へ直進し「みちのく道路(高速)」を潜り、R45との交差点「苗振谷地」を右折して八戸市内を抜けるルートが好きだった。
どちらを通っても恐らく距離は同じ位なのだが、信号機の数と時間帯にも依るだろうが渋滞地域で右左折を繰り返すルートは時間のロスが多いのがその理由。 (市内に宿等がある場合は別です)
R45は十和田市のR4号との交差点に始まる、東北3大縦断国道のひとつ。 八戸からそのまゝ南下すれば、リアス式海岸~松島や釜石など太平洋沿岸の絶景ポイントを総ナメに仙台迄走れる素敵な国道だった。 (2011.3.11迄は!)
その後、国道としてはすべて繋がったと聞いているが 3.11の爪痕は、丸2年経過した今なお言葉を失う場面を数知れず残したまゝである。 (ネットで調べたり、友人やTV等の情報ですが・・・)
改めて、R45号線沿線を地図で確認して見ましょう。(地図は、便宜上「東北道の駅MAP」です)
MAP-4 (太平洋沿岸ルート)
※ MAPは便宜上4分割しています、MAP上をクリックすれば当該MAPを拡大できます。
2011.3.11の爪痕は、周知の通り青森県八戸市付近から茨城県日立市付近迄の広範囲が波高1m以上の津波到達地域で、震源直近域と河川流入型港湾地域が特に未曾有な津波災害を受ける結果になったと言える。
災害の詳細は特にこの数日、各メデアが 「被災2年目特集」 として報道しているのでそちらに任せるとして、R45沿線及びこの地図からは外れるが太平洋沿岸の福島県内の【道の駅】について、未だ完全復旧出来て居ない所だけ、下記して置きます。
被災【道の駅】の現況 (2013/1月末現在復旧済みの所は除く)
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道の駅【みやこ】 ・・・・ 岩手県宮古市 ・ 仮設店舗などで、営業中
-
道の駅【さんりく】 ・・・ 岩手県大船渡市三陸町 ・ 休業中 (廃止?)
-
道の駅【高田松原】 ・・・ 岩手県陸前高田市 ・ 休業中
-
道の駅【大谷海岸】 ・・・ 宮城県気仙沼市 ・ 仮設店舗などで、営業中
-
道の駅【ならは】 ・・・・ 福島県双葉郡楢葉町 ・ 原発退去区域、休業中
道の駅【さんりく】 については、国土交通省のリストでは旧データ」のまゝ載っていますが
Google Map の写真と知人の話では、現場には売店など見当たらない。
実際、周囲の復興も道路以外遅れて居る様に見えるとの事です。
この地域は当時「壊滅」と報じられた地域でもあり、やはり道の駅以前の問題が山積して
いるのでは無いだろうか?
道の駅【ならは】 については、地震や津波の直接災害では無いが、原発事故の2次災害。
休業中、と言う事になって居るが、実際には他のどの道の駅よりも復旧しにくい事が予想
される状況にある。
【三陸・思い出の風景】 (2011.3.11 以前)
1. 陸中山田港
♦ 現在の Google Map 写真、ラベル無しで見ると 殆んど更地に近いのが痛々しい
2. 「キリキリ駅」付近 ・・・ ここの写真はDISKトラブルで消失
♦ 【吉里吉里】も【吉里々々】も「キリキリ」と読むそうだ
アイヌ語で「白い砂浜」と言う意味との事、井上ひさし氏の小説「吉里吉里人」とは
直接関係無いと言うが、素敵な所だった。 3.11前は。 美味しいアイスクリーム
の記憶が懐かしい。 今はまだ駅の形も再建されて居ない様です。
3. DISK救済写真(3.11以前 ) ・・・ 撮影データが変わって居る可能性あり
(もしかしたら場所が違うかも知れません、その際はご容赦願います)
♦ 唐丹湾付近 ・・・ 日の出前 (これ等の養殖筏も、津波にすべて呑まれたものと思う)
♦ 吉浜湾 ・・・・ 日の出 (一見した目には今も変わらないかも知れないが・・・)
多分、現在は松の木が枯れたりと、細かい風景はかなり変わって居る事と思われます。
もう一度、岩手県・道の駅【のだ】(久慈市の約11km手前)に戻り 3.11の事は一時置いて頂いて、
オプションコース の話をしましょう。
☆ 鍾乳洞 2ヶ所を含む「オプションコー・ス」
実は、私は地下に潜る所は地下鉄やトンネルでも苦手なのだがこれからご紹介する鍾乳洞は、そんな私でも「魅力」を感じてる迫力満点の所です。
一か所は、観光ガイドには必ず載っている、日本三大鍾乳洞のひとつ【龍泉洞】。 もう一つは、一般の方にはあまり知られて居ないが、その規模の大きさでは恐らく日本一だろうと言われて居る【安家洞】(「あっかどう」と読む)。 現在分かっている奥行は約12kmもの鍾乳洞で、まだ未調査の洞窟が多数残っているらしい。
とは言え【安家洞】も一部を観光用として公開しているし、【龍泉洞】は「地底湖」までの観光ルートが完備しているので一度は訪れたい所だと思います。
また、地下の苦手な私としては、やはりこれ等の【鍾乳洞】と一緒に【花や風景】も楽しみたいと欲張って、八戸・久慈方面から来る前提で、このエリアのオプションコースをご案内しましょう。
なお、この説明に使用するMAPは昭文社「ライトマップル東北道路地図」2004年度版と、少々古いのですが、主要道そのものはほゞ現在も同じです。 今回、関連地域で大きく変わった場所は後述の「早坂峠」が、通過するだけなら真っ直ぐ抜けられるトンネルが貫通した事位でしょう。
(最近はカーナビやPCでの地図参照が殆んどで、地図を買う事が無い為、古い地図でご容赦を!)
ただし、このエリアに限らずお出掛けの際は、ご自身で最新の情報をもう一度ご確認の上、行動して下さい。
OP-MAP 1 ・・・・・ 【安家(あっか)洞】、【龍泉洞】へ
※ 上下2分割地図 ・・・・・ 拡大したい所をクリックすれば、当該地図が拡大します。
☆ 二つの鍾乳洞 ・・・ 控えめな【安家洞】、地底湖が圧巻の【龍泉洞】
【安家洞】
道の駅【のだ】を起点として【安家洞】を訪ねようとすれば、道の駅【のだ】から約7km程R45を南下、安家川(あっかがわ)で右折して県道273を安家川沿いに遡り、途中川口で普代村から来る県道202に吸収される形で県道名が変り、主要地方道7号線との交差点が【安家洞】入口の安家集落。 道の駅【のだ】から約22km。
この安家川の清流は渓流釣りでも知る人が多いのではないかと思う。 結構関東ナンバーの車で釣り師達が来ているのを見かける。 また、10月には途中の安家渓谷の紅葉も楽しみながら走れる好きなルートである。
【安家洞】についてはネットで検索すれば色々な写真も見られるのでこゝでは割愛します。
ただ、これから案内するスポットも含むエリアを管轄する 「岩泉町」のHP が参考になりますので、その サイト をリンクして置きました。
【龍泉洞】
安家集落からは主要地方道7号線を一本道で約20km、盛岡~太平洋岸「小本」(おもと)を結ぶR455に突き当たる手前右側に【龍泉洞】がある。
こちらも写真は観光パンフレットやネットで豊富に見られますので割愛します。 が、 【龍泉洞】のHP が参考になりますのでリンクサイトをご覧下さい。
☆ 早坂高原 ・・・ 春はカタクリ、7月・ノハナショウブ、秋は紅葉
眺望第一は「岩手山」
※ 啄木の愛した姫神山も見えて、牧歌的な高原牧場は四季のいずれも美しい。
OP-MAP 2 ・・・ 【龍泉洞】から【早坂峠】迄、R455で約40km
【釜津田】、早坂峠から町道で約12km
【龍泉洞】から【早坂高原】は、R455(旧称・小本街道)で一本道。 (途中、落合でR340が左へ、名目入でR340が直進と、国道重複路線があるので注意! いずれも「盛岡」方面を目指せば間違える事は無いでしょう)
なお、現在は早坂峠をトンネルで通過するバイパスが完成してますので、早坂高原へは旧国道を登る道となります。
OP-MAP 3 早坂高原周辺 (Google Map より)
この地域の写真は、先のDISKクラッシュで殆んど消失して有りませんが、盛岡から来た時の1回分の一部写真が復元出来ましたのでご紹介しましょう。 なお、 「岩泉町」のHP に、詳しい解説が有ります。
♦ 早坂峠 ・・・ 晩秋の風景、 盛岡からR455を登って来た峠の頂上
左:【早坂高原】への入口、 右:石碑とR455、釜津田への道もこゝから
※ 牛追いの道の地図は建てられている位置の関係で、南が上で、盛岡が右となって居ます。
「南部牛追い唄」も盛んに唄われたであろうこの峠越えの道は、南部藩(盛岡)と太平洋沿岸の重要な海産物ルートで、峠越えの際牛馬の交代も必要で、この地に牧畜が根付いたとする説を聞いた事がある。 そう言えばこの辺りはその昔、「阿弖流為(アテルイ)」が本拠地としていたエリアで、彼等の騎馬もそのルーツであったかも知れないですね。
昔は軍馬や荷役の牛馬を育てたりしていた牧畜が、今は食用牛となる短角牛を生育する牧畜と、その元になる(短角牛の)子牛を繁殖させる牧畜がこの地方の畜産業の主で、どちらかと言えば繁殖農家が圧倒的に多いと聞く。 (全国のブランド牛も、この地方からの子牛を育てて肉牛としている所が多いらしい)
地形は山口県の秋吉台同様、太古に海底だった所が隆起して出来あがった古い台地(だから大きな鍾乳洞も出来た)が北上山地一帯である。 この地方は比較的高さの揃った低山(標高800~1300m前後)で、山上がなだらかな地形が多く(恐らく最初は平らな台地が年数を経て河川が広がり平だった頂上部分が流出してなだらかな山容が連続する現在の形になったもの)、これを利用した牧草地として古くから牛馬の飼育が盛んだった。 この事は早坂高原一帯、どちらを眺めても殆んどの山上が牧草地である事からも見て取れる。(下記、釜津田の項、最初の写真参照)
【早坂高原】の紅葉は有名だが、私的には7月のノハナショウブの群落が一番印象深い。
半端でない草原をノハナショウブが埋め尽くして広がる様は【北海道の厚岸「アヤメが原」】とも比べ難い。
カタクリの群生も見られるとの事だが、私はその季節に来た事が無く、見て居ない。 しかし、岩手山などがまだ白く見える季節、残雪の岩手山を背景にカタクリの花の群生なんて、写真で無くとも絵になるな~! 特にこちらから見た岩手山は「岩手富士」と言われるほどの優美さがある。
☆ 釜津田(かまつだ) ・・・ 人気ブログ 「農家の嫁の事件簿」
シリーズ発信地
※ 地図は 「OP-MAP 2」 を参照願います。
実はこの地域に興味を持ったのがこのブログがきっかけで、初めて見つけたのが、もう十年近前くになるだろうか? ユニークな絵日記と、ウイットに富んだ書き込みが何とも爽やかで、「釜津田」ってどんな所だろう? と思ったのがこのエリアに興味を持ったきっかけになった。
それまでは【龍泉洞】がどこに有るかも知らず、まして【安家洞】や【早坂高原】などまったく知らない世界でした。 盛岡や秋田、角館等と八戸周辺には年に数回仕事や旅行で来て居たので、来たついでに立ち寄る事になったワケ。 とは言え、釜津田には7~8年前の7月中頃1回と、この写真を撮った11月中旬の2回しか立ち寄った事が無く、ましてや何の連絡もしてないのでブログの筆者とはお目に掛かった事も有りません。
でも、季節ごとの書き込みを拝見して、「あゝ、あんな山の上に短角牛の子供達が放牧されて行くのかな!」 とか、やはり現地を見ているとブログを見る楽しみが何倍も楽しくなりました。 今後とも筆者のご活躍を期待しています。
そんな釜津田の風景を少し。
OP-MAP 4 早坂峠~釜津田迄、町道を! (Google Map より)
♦ 早坂峠から釜津田 ・・・ 左:山上の牧草地、中:釜津田への唐松の町道、
右:釜津田を流れる大川の風景
♦ 釜津田小学校と目の前を流れる大川の清流 (橋の下を泳ぐのはイワナか?)
釜津田からは一気に【早池峰山】迄行く事にしましょう。
OP-MAP 5 ・・・ 【釜津田】から【早池峰山】
交通規制あり ・・・ 経路選択は後の予定を考えて!
【釜津田】から【早池峰山】へは上記MAPの通り、「岩手大川」経由でR340へ出て、R340を辿って「江繋(えつなぎ)」を右折して主要地方道25号線へ入るルートが最短コース。 釜津田から「江繋PA」迄約75km。
しかしこのルート、【早池峰山】登山後に再びR340経由で【遠野】方向へ向かうなら問題無いが、「小田越」経由で「岳(だけ)PA」から紫波町方向へ抜ける場合は交通規制で通れない事が有る為、6~8月の登山シーズンにお出掛けの際は花巻市・遠野市・宮古市の何れかの広報HP等で確認して下さい。
次の行動が花巻・盛岡方面であれば、「岳PA」から入山する方が便利です。 釜津田からは、かなり遠回りになりますが・・・県道171号を松草迄行き、松草からR106で盛岡方向へ。 約25km位進むと左へ主要地方道「盛岡大迫東和線」43号が始まる。今はR106のバイパス工事でこの辺は大きく変わりつゝあるが、主要地方道43号を早池峰ダム「道の駅【はやちね】」迄行くのが最短だと思う。
しかし、途中「長野峠」前後10km位の道幅が狭く、対向車との擦れ違いが厳しい道が続く。 運転に自信の無い人は盛岡近くまで行き、R396経由紫波から主要地方道25号線で「岳PA」へ来る方が無難。
距離にすれば40km位増えるが走り易さと楽な運転で着時間も30分位しか違わないと思う。
※ 早池峰神社は数か所あるが、早池峰山に一番近い神社は「岳PA」の近くに有ります。
☆ 早池峰山 ・・・ ハヤチネウスユキソウと信仰の山
※ 以下の写真は「岳」側からのものです、なお、一般の観光写真類似の物は極力割愛しました。
参考ウエブサイト
花巻市 : http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/hayachine/index.html
次は遠野へ
OP-MAP 6 ・・・ 【早池峰】から【遠野】
早池峰山へ「江繋(えつなぎ)」から登って来たのであれば、江繋PAからR340を右折し、後はR340を道なりに辿って行けば【遠野駅】に突き当たる。 江繋PAから約45km。
「岳PA」から出発したとすれば、早池峰ダムサイト(道の駅【はやちね】の手前)を主要地方道43号へ左折、大迫町でR396を左折道なりに釜石方向へ辿れば【遠野】の駅前でR340が合流する。
☆ 遠野 ・・・ 遠野物語、河童や座敷童(ざしきわらし)など、民話のふるさと
※ 一般の観光写真類似の画像は割愛します。
♦ 道の駅【遠野風の丘】 ・・・ 1枚羽の風車(左右2本見える)が象徴か?
♦ 道の駅から眺めた「六角牛(ろっこううし)山」・・・・・正面の山
遠野物語に出て来る遠野三山(早池峰山・六角牛山・石上山)のひとつ
♦ 遠野駅前 ・・・・・ 信号機の柱の上に座敷わらしが立って居るのがユニーク
参考ウエブサイト ・・・・・ 遠野市観光協会 : http://www.tonojikan.jp/
☆ 平泉 ・・・ 【中尊寺】と【毛越寺】、私のお薦めは紅葉の時期
OP-MAP 7 ・・・ 【遠野】から【平泉】
上記地図右上の【遠野】から左下の【平泉】へ行くのにはR283→R107→主要地方道27号→主要地方道8号で水沢市に抜け、水沢市でR4号を左折し、そのまゝR4号で平泉迄走るコースが一番短いと思う。
もう一つ、上記コースより距離は長くなるが途中【種山高原】と言う牧場や草原が広がる高原を抜ける国道ルートのお薦めコースもある。
こゝは宮沢賢治が、「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」を起草した原風景と言われる高原。 八ヶ岳の野辺山高原とも似ているがキャンプや星空観測などでも人気がある場所です。 また、ロッジやバンガロー、道の駅【種山ヶ原】などもある。
このコースは、【遠野】からR340を「陸前高田」方向へ辿り、R107に合流したらR107を右折、約
4km先でR397へ左折し、約15kmで【種山高原】に着く。 種山高原からはR397を辿って水沢市に抜け、水沢市でR4号を左折し、上記コースと同じR4号で平泉迄同じルートを行く。
※ 水沢 → 平泉 間は「東北自動車道」も利用出来るがわずか1区間、R4号で行くのと時間的に
大差ないのであまり効果無いと思います。
OP-MAP 8 ・・・ 平泉町 (Google Map より)
※ 上記 Map の通り、水沢市方向からR4号を下がって来ると最初に中尊寺の杉山が右側に現われる。
【中尊寺】 : なかなか紅葉のベストショットは撮らせてくれない所ですね!
※ R4号で来ると、中尊寺入口と言う信号があり、信号を右折した所が中尊寺・参道入り口となる。
♦ 左:薬師堂前から金色堂への参道登り坂 右:金色堂への参道下り坂
♦ 金色堂(左)横にて経蔵[正面) 右:芭蕉像(経蔵を右へ曲った所に建てられている)
【毛越寺(もうつうじ)】 : 毛越寺庭園はやはり一見の価値があります
※ 中尊寺入口からR4号を約2km程一関方面へ行くと厳美渓へ向かう主要地方道31号が始まる
信号がある。(毛越寺入口の表示も出て居たと思う) その信号を右折した突き当りが毛越寺。
♦ 遣水で行われる「曲水の宴」は毎年、5月の第4日曜日に行われているそうです。
※ 出来れば実際の「曲水の宴」、是非見てみたいものですね!
※ もう一度読んで見たい方は こちら をクリックして下さい。,
最後まで有難うございました、以上で 「東北旅情・太平洋編+」 の締めくくりと致します。
【お詫び】
写真データ用DISKのクラッシュ事故で、今回使う予定だったデータがほゞ消失、このブログを書き始めた頃はまだ幾分は救済出来そうだった為、書き進めていたのですが途中でほゞ救済不能と判明、残って居た再現データと一部別のバックアップデータを流用して、一応体裁を整えて完了とさせて頂きました。
本来ならば、釜石・大船渡・陸前高田・気仙沼・女川・石巻・塩釜・名取・亘理・相馬などの海岸線を調べたデータ(3.11以前の写真)を使って書くつもりでしたが、すべて消失しました。 そんな訳で、本来の【太平洋沿岸】の話題が殆んど書けなかった事を深くお詫び致します。
また、データ救済作業などで投稿完了迄の期間が間延びしてしまい、これについても重ねてお詫び申し上げます。
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