白馬周辺ドライブスポット・春編

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今回は登山用具も何もいらず、気軽に北アルプス(後立山連峰)の勇姿を眺め、春の山野草に出会える白馬周辺のドライブスポットをご紹介しましょう。

でもその前に、6月にもあの【富士山】が世界遺産に登録されるとの二ユースが駆け巡った事は周知の通りで非常に嬉しい出来事だ。
富士山ファンの私としては、改めて お祝いの意を表したい。
 

 

祝! 【富士山】世界遺産登録


  ♦ 山中湖畔からの 「鏡像・富士」  ・・・ 湖面が静かで天気にめぐまれた時のみの風景
      (地元の人の話では、何年かに一度のタイミングとの事。 撮影:2006.02.15)
富士山  ( 山中湖畔 2006.02.15 ).JPG

  ※ 良く見れば水面の手前には凍りかけた氷が岸から広がっているのがわかる。
      これが、水面のサザ波を抑える役割をしているものと思われる。


 

次の【世界遺産】登録・有力候補地


実は、申請候補の話題にもなって居ないが、申請すれば間違いなく登録されるであろう所が1ヶ所ある。
そこは、福井県・三方五胡の内のひとつ、【水月湖】

恐らく地元の人も、まだ【世界遺産】なんて考えている人は例え居たとしても、ごく一部の人が 「もしかしたら?」 程度に考えているだけだろうと思うが実はこの【水月湖】、世界中で一つしか無いかも知れない 7億年 にもわたる期間の 年縞(ねんこう) を保存しており、2011年7月に世界から関係学者が集まった学会で、≪年代測定方式の補正標準にしよう≫(つまり、年代測定の補正に、この年縞データを使おう)と、言う事が決まった。

  ※ 年縞 :  木の年輪の様に、四季の花粉や黄砂・枯葉などが降り積もった物質が1年ごとに区別
        出来る縞模様を形成し、蓄積したもの。 水月湖ではこれが7億年分も重なっている。
        水月湖は流入河川が無く、水深が深く水流が無い為酸素不足となり、プランクトンが
        育たず魚が居ない=湖底が掻き回されない為沈殿物の保存状態が良い等で、世界に類
        を見ない程正確な年縞を形成。

何がスゴイのかと言えば、従来の放射性炭素測定方式では約16,900年(測定誤差数百年)前とされた縄文土器の年代が、水月湖のデータで校正(補正)すると16,652年(誤差数十年)位までに絞り込めるらしい。
更に、四季のはっきりした日本の年縞は、植物の花粉や黄砂の種類・量などの季節データが年縞として蓄積している訳で、気象の変化や植物の植生調査などの基本データが豊富に含まれている事でも注目されている、貴重な自然遺産なのである。

通常の湖沼の場合、2~3千万年で流入する河川土砂などで埋められてしまったり魚や生物の活動で湖底が掻き廻される為、極めて稀な条件が揃わないと、【水月湖】の様に7億年もの年縞は出来ないと言われている。
(NHK・サイエンスZERO 「湖に眠る奇跡の堆積物」 より、興味ある方はNHKオンデマンドでも見る事が出来ます。 ただし、こちらの番組は有料サイトですので悪しからず)

実はこの話、15~6年前共同で仕事をしていた取引先の方から聞いていたのだが、当時は興味も無く聞き流していた。
最近NHKの番組を見て改めて事の重要性に気付かされ、更に【富士山・世界遺産登録】の報に接して改めてこゝ【水月湖】も世界遺産の価値ありと気付かされた訳です。

では、本題の「白馬周辺ドライブ・春編」をすゝめましょう。 ・・・ 花に依っては、今年は少し遅いかも?

 

白馬周辺参考地図


   ♦ 地図 A ・・・ 今回対象の 「全エリア」 ・・・ 地図は上下2枚に分かれてます
白馬地図 1A.jpg
白馬地図 1B.jpg

  ※ 図中 “✔” マークの所は【白沢峠】 ・・・ 詳細は後述 「地図 B」 を参照して下さい

今回は、白馬駅をスタート地点とし、あまりガイドブックには詳しく載らないないスポットに焦点をあてゝご案内する事にしましょう。


 

白沢峠 ・・・ 後立山連峰のパノラマ展望台
 

   ♦ 地図 B ・・・・・・・・・ 白沢峠 (R406号線)、白馬駅から約12km
白沢峠.JPG

白沢峠は白馬と長野市を結ぶR406号線の、白馬から登って最初のトンネル(白沢トンネル)の峠を言う。
このR406号線は鬼無里(きなさ)を経由する事から、「鬼無里街道」と言う人も居る様だ。
こゝは、後立山連峰の山々を 「鹿島槍ヶ岳~白馬三山の杓子岳」 迄を眺望出来る絶景ポイント。
特に、残雪の残る春と、空気の澄んだ秋のパノラマが最高です。 出来れば朝、日の出の頃がお薦め!
 ※ こゝは駐車スペースが少なく、せいぜい 4~5台 位。他車との譲り合いも心掛けましょう。
 ※ 峠までの路傍には山野草も多彩。 5~6月頃、木陰などに咲くオドリコソウは特筆もの。


   ♦ 白沢峠からのパノラマ 1  ・・・ 日の出 A 山頂から赤く染まる (某年、4月28日)
白沢峠より 2004.04.28 A - 001 北アルプス.jpg

   ♦ パノラマ 2 ・・・ 日の出 B 日出と共に山が赤く染まる    (某年、4月28日)
白沢峠より 2004.04.28 A - 002 北アルプス.jpg

   ♦ パノラマ 3 ・・・ 日の出 C 明るくなるに連れて赤色が薄れて来る (某年、4月28日)
白沢峠より 2004.04.28 A - 005 北アルプス.jpg

   ♦ パノラマ 4 ・・・ 秋の日の日中 12時頃 (某年、10月中旬)
白沢峠より 2004.10.17 A - 000 北アルプス.jpg


 

大出 ・・・ 意外に知られてない、知る人ぞのみ知る絶景スポット
 

   ♦ 地図 C ・・・ 大出(白馬駅右“✔”マーク)及び、
                      スキージャンプ台(左“✔”マーク)共用地図
大出・ジャンプ競技場.JPG

 ※ 「大出」は、白馬駅から約1kmの距離で駐車場あり、駅からタクシーなら初乗り料金区間、
     白沢峠への途中、姫川のほとり。


   ♦ 大出からの白馬三山 ・・・ 大出は画家やカメラマンのメッカ  (秋:11月中旬頃)大出より (991113hakuba).JPG

   ♦ 大出からの白馬三山   (春:某年 4月28日)
大出より 2004.04.28 A - 001 北アルプス.JPG


 

白馬スキージャンプ競技場(ジャンプ台) ・・・ 地図 C
 

 ※ 八方尾根、名木山ゲレンデの左側 ・・・ ジャンプ台は知って居ても上からの眺めは別もの!

 ※ ジャンプの練習している人が居たらチャンス、ぜひジャンプ台の上に登って見よう!
   ただし、大会等の無い普通の練習の時。 また、エレベーターは有料です。

   ♦ ジャンプ台の下からでも良いが、最上階からのシーンは滅多に見られず感動もの!
白馬 ジャンプ台 -02 ( 2005.10.11 ).JPG

白馬 ジャンプ台 -01 ( 2005.10.11 ).JPG

 ※ 高所恐怖症の人はエレベーター最上階までとした方が無難。

 

姫川源流 ・・・ 清流と、春~秋は山野草の宝庫
 

   ♦ 地図 D ・・・ 親海原(およみはら)湿原と、水源地を総称して「姫川源流」と呼んで居る
姫川源流.JPG

大糸線「南神城駅」に近く、R148号で「白馬さのさかスキー場」まで行き、車はスキー場の駐車場に置く。
川沿いに道を辿ると看板が出て居てわかり易い。
時期にも依るが、近い方の「親海原湿原」から案内しましょう。

 

    ♦ 親海原(およみはら)湿原 ・・・ 春は「ミツガシワ」の群生が、特に感動もの!

 (某年、4月28日)
親海原湿原 -01 ( 2004.04.28 ).JPG

親海原湿原 -02 ( 2004.04.28 ).JPG

 (某年、5月18日)
親海原湿原 -00  ( 2005.05.18 ).JPG

親海原湿原 -02  ( 2005.05.18 ).JPG

親海原湿原 -03  ( 2005.05.18 ).JPG

親海原湿原 -04  ( 2005.05.18 ).JPG

親海原湿原 -05  ( 2005.05.18 ).JPG


 

    ♦ 姫川源流・水源地 ・・・ 春は福寿草に始まり水芭蕉・カタクリ・ニリンソウ・・・etc.、
                   清流の中には水中花も!

 

 (某年、4月28日)
姫川源流 -01 ( 2004.04.28 ).JPG

姫川源流 -02 ( 2004.04.28 ).JPG

姫川源流 -03 ( 2004.04.28 ).JPG

姫川源流 -04 ( 2004.04.28 ).JPG
 

 (某年、5月18日)
姫川源流 -01 ( 2005.05.18 ).JPG

姫川源流 -02  ( 2005.05.18 ).JPG

姫川源流 -03  ( 2005.05.18 ).JPG

姫川源流 -04  ( 2005.05.18 ).JPG

 

今回はわざと花の名前を書きませんでしたが、皆さんで当てゝ見て下さい。

 

この他、白馬周辺には春から秋にかけてガイドブックの案内するスポットも多く、八方尾根・遠見尾根・栂池等があり更に、鬼無里の奥の「奥裾花自然園」や「戸隠方面」、又は「蓮華温泉」等と組み合わせたスケジュールなど、様々な計画が立てやすい地域だと思います。

そんな旅のご計画の参考になれば幸いです。

 


 

 

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