私が山好きである事を知って居る古くからの友人(愛称:ダンボ)が久し振りに山岳登山のTV録画BDを
送ってくれた。 (私はBS放送は見れないので時々録画を頼んで居た事がある)
その中に、思い出深い 「甲斐駒ケ岳・黒戸尾根コース」 の番組が有った。 大感激である!
それは、当時 山を甘く見て居た私への戒めでもあり、しかしへとへとになりながらも努力して頂上に辿り着
いた時の、素晴らしい眺めは「目的を諦めない」事の喜びを教えてくれた思い出でもあった。
私がまだ20代前半、「山登りを初めて2~3年目と言う山歩きが楽しくてしょうがない」 頃の事、丹沢山
系や秩父・奥多摩エリア、尾瀬・谷川岳エリアを一通り踏破した積りになって居た時期に、山仲間に誘われ
て登った山が 「甲斐駒ケ岳」 であった。
そして、その時山頂で眺めた風景が、その後の私をアルプスの山々へと誘う切っ掛けとなったのである。
友人が送ってくれたTV録画に依って、私が登った時は天候に恵まれず山頂で一瞬しか見られ無かったあの
時の、それでも感動した光景を思い起こさせてもらった。
そこで、あの時の場面とTVの映像を重ね合わせながら黒戸尾根コースを辿ってみたいと思う。
この頃の写真などは 「阪神淡路大震災」 の際、当時関西に居た為マンション上階からの漏水(汚水)に浸か
り全部破棄した為、残念ながら今は何も残って居ない。
そこで、このブログに使用する写真は、関東地域では7月27日にTBS・BSで放送された
「日本の名峰・絶景探訪」
と言う番組からTV画面をデジカメで切り取ると言う手法で撮影したものを利用させて頂きたいと思います。
※ 厳密に言えば、著作権に抵触しますが、営利目的ではないのでお許し頂けるものと思います。 が、
もし、問題が有る様でしたらお申しつけ下さい、本ブログ全体を削除致します。
甲斐駒ケ岳 (標高 2,967m)
「甲斐駒ケ岳」 : 南アルプスの一角(最北端)、昔から “信仰と修験道” の山。
中央高速を東京から諏訪方面に向かって走ると、甲府付近から左手に山
のピークに高い杭が立って居る様な岩が見える。 これが後述する
「鳳凰三山」 のひとつ、地蔵ヶ岳のオベリスクと呼ばれる岩峰。
そして、その後ろに見える異様な形をした岩峰の山が「甲斐駒ケ岳」で
ある。
韮崎を過ぎるとその異形は迫力を増し、昔の人ならずとも、崇高の念を
抱かずには居られない気がする。 特に甲斐(山梨)の人々にとっては!
最近では某酒造メーカーが「南アルプスの水」として販売している水源
も、この駒ヶ岳山麓にある。 関東の一部ではサーバーを各家庭に置き
定期的に水を追加する、言わば現代版「富山の薬売り方式」新ビジネス
を始めた。 宅配業者とタイアップしたこのアイデア、 故郷活性化
の試案 「雷電様の水ビジネス」 で私が温めていたものと殆んど同じ。
先にやられたね! さすが甲斐の国、知恵者(山本勘助)の血(教え)
を受け継ぐ人が多いのかな?
「黑戸尾根」 : 登山道は幾つか有るが、今回紹介する「黑戸尾根コース」は昔からの
修験道コース。
私の故郷「八海山」になぞらえれば「屏風道コース」のイメージかな?
ただ、標高が高い分アプローチも長く、登山道三大急登のひとつに数
えられる程 “山屋” 達には知られた難コース。
(特に4~8合目付近はクサリ場やハシゴなどの岩場が連続する)
イメージマップ
♦ 広域図 (Yahoo Map より)・・・・近隣の山塊群とドライブスポット
☆ 千丈が岳 ・・・ 甲斐駒ケ岳に隣接する一番近い百名山
☆ 鳳凰三山 ・・・ “ほうおうさんざん” と読み、薬師ヶ岳・観音ヶ岳・地蔵ヶ岳三峰の総称
☆ 白根三山 ・・・ 昔は 「白峰(はくほう)三山」 と言ってたが、白峰が「シラネ」→白根と
変化して行ったものだろう。 (白馬:しろうま→はくば、と同様)
こゝも、北岳・間ノ岳・農鳥岳の三峰を総称し白峰(白根)三山と言う。
☆ ドライブスポット
夜叉神峠 ・・・・・ 白根三山の展望台
晩秋、初雪と紅葉・緑で三段染めの白根三山を狙ったカメラ
マンで賑わう所。 (駐車スペースは少ないので注意)
ただし、絶好ポイントは30分~1時間程山道を登った所。
※ 広河原方面へ下る人は道幅が狭いので、特に対向車に注意。
甘利山 ・・・・・・ 全山 「つつじ」 で染まる、知る人ぞ知るつつじの名所
山頂駐車場から5分も歩けばつつじが出迎えてくれる、天気が
良ければ富士山もみえる。
花の季節には、鳳凰三山からわざわざこゝを経由して帰る登山
者達も多い。 (アプローチが長いので、登る人は少ない)
温泉 ・・・・・・・ 新旧様々な温泉・鉱泉で楽しめる所が多い
芦安温泉、青木鉱泉、御座石鉱泉、桃の木温泉・・・etc.
♦ 甲斐駒ケ岳・黒戸尾根コースマップ (カシミール3D より)
☆ 登山口 ・・・ 登山口は幾つか有るが、一般には尾白川渓谷沿いの “駒ケ岳神社” 口
から登る。 八海山で言えば、城内口・八海神社が登り口と言う訳。
☆ 黒戸尾根 ・・・ 甲斐駒ケ岳の枝尾根のピーク・黒戸山の尾根伝いに登ることから 黒戸
尾根コースと呼ばれているらしい。
以下、TBS・BS番組 7/27放送の TV画面より ハイライト部分を!
「日本の名峰 絶景探訪」 より
♦ 橋 ? ・・・最も私が行った時は天候に恵まれず霧の中だったが、記憶に無い
♦ 八合目 (7合目の七丈小屋泊で翌朝のご来光を見る場所) 奥が甲斐駒・山頂
♦ ご来光 左・雲海の中から飛び出して居る山は 「八ヶ岳連峰」
♦ 9合目付近から山頂(祠)、左「千丈ヶ岳」の稜線上に見えるのは「乗鞍岳」
♦ 9合目から山頂へ・・・ 正面の山は 「千丈ヶ岳」、右側遠くに「乗鞍岳」
♦ 山頂より : 白根三山 (左 「北岳」 右 「間ノ岳」 後の 「農鳥岳」 は雲の中)
♦ 「富士山」 と、手前は鳳凰三山の中の 「地蔵ヶ岳」 (オベリスクが象徴的)
♦ 旅人 : 白石・・?さん (すみません最初の録画が欠けていた為、お名前は不明でした)
と、こゝ迄書いて来て、 ふと気が付いた。
エ! ・・・ 「八海山」?!
旅人の胸に記されたロゴは、「八海山」ではないか!
そこで、もう一度別の角度の画像をチェックして見付けたのが下記の写真である。
間違い無く 「八海山」 である。
清酒の八海山なのか、八海山スキー場のゴンドラ乗車券売り場近くの売店で見た事のあるTシャツの、延長線上の新しいウエア(土産品)なのか?
真実は分からないが、ロゴの書体などから、何か故郷との繋がりが有りそうだ。 嬉しいね!
偶然とは言え、ちょっとしたミステリーである。
感謝!
最後に、この番組を作られたTBS及び 制作スタッフの皆さん、他関係者の皆さんに改めて感謝致します。
この放送が無かったら、私の甲斐駒ケ岳の思い出も、私自身忘れ去ったまゝ思い出として書くことが無かった
かも知れません。
改めて、「日本の名峰 絶景探訪・甲斐駒ケ岳編」 に感謝と御礼を申し上げます。 (山﨑)
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