「春一番」、と言えばキャンデーズ(もう古いのかな?)の歌か、その年の立春(2月4日頃)後に 初めて
吹く【春風(東又は東南の風)】の事。
しかし、ここ数年私にとっての「春一番」は、【食の春一番】。 それは、菜の花に似た【からし菜】の事。
写真は、≪ゆきぐにネット≫で見た我が故郷の今日の風景。 今年、僅か数回目の晴天日だった様だ。
♦ 五日町スキー場からの八海山ライブカメラ/1月24日15時現在
また先日、1月19日休日を利用して富士山周辺ドライブに行って来た事はメンバー“雄”が投稿して居
ますのでこちらもご覧下さい。
そこで、富士・箱根付近の近況も数枚載せましょう。
♦ 乙女峠からの富士山方向 (残念ながら日の出直前の赤富士は撮れませんでした)
(あと1ヶ月位後なら左上の月が富士山の上に沈む様になるのだが)
(田貫湖はある時期になると富士山の山頂から日の出が見られる、ダイヤモンド富士が有名)
♦ 田貫湖のお御渡り? (上・写真撮影場所の横から奥の凍っている湖面との境目)
さて、この時のドライブ中も天気こそ良かったが、まだ春一番の兆しも無かった。 奇しくも1月20
日~2月3日迄は、二十四節季の 『大寒』 に当たる。 そう、今は真冬である。・・・はずなのだが?
私の【春一番】
今日、私の【春一番】の収穫が有った。 勤務先に近い利根川の堰堤に自生する【からし菜】である。
気象庁からの「春一番」宣言はまだ何時になるか分からない今の季節、春一番を語る事は故郷の、いや
雪国の人々には後ろめたい話題の様な気もするが、私にとってもまさか今から採れるとは思って居なか
った事。
やはり異常気象の関係か、今年は早い気がする。
時間に余裕が出来たので様子を見に行って来たのだが、まさかここまで花の董(とう)が育っているとは
想定外であった。
僅か5分位でこれだけの量が収穫出来、漬物として1週間以上は “和辛子” の香りの漬菜が楽しめそうで
ある。
♦ 漬け込み作業完了の状況。 ・・・・ 葉の部分は数時間で浅漬けとして食べられる。
(冷蔵庫で、1日1回位上下反転させながら管理する)
今回の収穫分で、上記の様にA4サイズポリ袋2袋分、
漬物好きな私でも、1~2週間は充分楽しめそうである。
※ 漬け込む前に広げた菜の上から熱湯を掛ける程度の湯洗をするのが和辛子の香りと辛味を
出すポイント。 (不思議なんだが、これをやらないと辛味も香りも出ず、普通の菜花と同じ)
また、発酵して酸味が出ても刻んで納豆と混ぜれば【キリゼー(切り菜)】として熱々のご飯の友になり、
煮干し等と煮込めば、ご飯の友やお茶受けとして、冷えても美味しい煮物 【ニーナ(煮菜)】 ができる。
みなさんも、里山や堤防を散歩やジョギングする時は、ちょっと回りに気を付けて見ると、意外と身近に
あるかも知れませんよ!
でも、見付けても根こそぎ採るのは止めましょう。 食べる部分だけ少しづつ、別々の株から採取する事
で、何回も収穫出来る様になります。
最近は河川敷に菜の花畑を作ったりするせいか【からし菜】も交配種が増え、香りも辛味も薄れた株が多
くなった。 採取の際は葉がギザギザで、葉先に棘(チクチクする程度のトゲ)があるものが原種に近い。
(ちょうど、アザミの葉を幅広く大きくした様なイメージ。 古い葉は固く、食用には不向きです)
また、最盛期は葉は固くなり食用に適さないので蕾の付いた董(トウ)を食べますが、太くて柔らかい董
が美味しいですよ。
摘み取るコツは指で折る時 「ポン」っと音が聞こえそうな折れ方をする部分を採取するとベスト。
(ちょうどスカンポを生食する時に折る、あの感触、
欲張って根本から折ろうとしても食べられない部分が多い)
TVコマーシャルの 『壇ミツバチ』 では無いが、
「葉っぱはチクリがいいんです」 ・・・・・・・ 原種に近いから、香り・辛味が楽しめる
「摘み取る時には、ポンがいいんです」 ・・・・ 柔らかいから美味しい
因みに、「葉っぱのチクリ」 は熱湯処理や長時間水に漬けると解けて無くなりますのでご安心を!
エ! そんなこたあ知ってる? こりゃまた失礼しました! 少し早過ぎる【春一番】のお話でした。
追申 (食べ頃後記 ・・・・ 1月28日)
となった。
写真は今日食べる分、こちら(勤務先:群馬)には皿を持って来て無いのでコンビニの菜物ケース
に盛り付けた。
最高の食べ頃。
トした。 しかし味は期待通り、炊きたてご飯に良く合った味、感激だった!
でも、多少苦味も強い様なので、人に依っては野沢菜で作るキリゼーがいいと言う方が居るかも知
れないませんね。 (苦味も和食では重要な味覚のひとつ、私はどちらも好きですが!)
うまそう!!
からし菜ってそこら辺に生えているんですか。知らなかった。こないだの富士山名水巡りの柿田川にはセリが生えていましたが。
今日試食したが、たまらん! (春だ~!)
まだ浅漬けの状態だが鼻にツンと来る和辛子の香り、舌に広がるピリっとした辛味。これぞからし菜の味。
今日開けたポリ袋は1週間位持ちそうなのでもう一袋は【煮菜】にして見ようと思っている。
雄も秀一も自転車で堤防や小川の畔等を走る時には注意して居ると、意外と身近に結構あると思うよ。
(日当たりのいい堤防の斜面や田圃の畔、休耕地などに多い。住宅地の近くでは散歩の犬の糞などに注意)
花や董は、普通の菜の花と殆んど同じ。葉っぱがギザギザ等採取の時の要領は、本文に追記して置いた。
(採取時は和辛子の香りはまったく無い)