いよいよ「ゴールデンウイーク(GW)」秒読み!
今週末からGWに入る。 恐らくGWには「本州最後の桜見物に!」と、遠出を計画している人が少なく
無いと思う。
今年の桜前線は、GWにタイミング良く微笑みかけてくれている様だ。 気象庁の【桜予報】に依れば、
【角館】の開花予報=4/23日、【弘前】の開花予報=4/24日。 つまり、それぞれの満開予測日は
4/28~29日で、GWの初日前後が最高の状態で桜が楽しめそうです。
桜は散る時もまた素敵だ、それぞれのシチュエーションに依って楽しみ方も違うが、例えば【角館・檜木
内川】の堤防・桜並木でハラハラと舞い落ちる花びらを浴びながら散策を楽しむ。
または、【弘前城のお堀端】で水面に広がる花びらの海(別名、“花いかだ”とも言うらしい)をかき分け
て泳ぐカモのユーモラスな姿も見て居て飽きない。
そんなシーンまで含めると、GWの期間中は桜が楽しめると言えるでしょう。
さて、今回はそんな桜の地、【角館】や【弘前】へGWで計画をされて居る皆さんの為、ついでに寄って
見たい山野草スポットを数ヶ所、ご紹介して見ましょう。
今回は「【角館】→【弘前】の順で桜を見て、ついでに他も周りたい」ってお考えの方に参考になればと
以下にまとめて見ました。
1.【刺巻湿原】(さしまきしつげん)
・・・・・ ミズバショウ、シロバナエンレイソウ、カタクリ etc.
まずは出発点の【角館】ですが、ここは【花ドライブ】(桜編)をご覧下さい。 満開予想日:4月28日。
勿論、角館の中にも山野草が見られる場所はある。 例えば、【花ドライブ】(桜編)でもご紹介した【古
城山】の山頂付近のユキザサやエンレイソウは、丁度桜の季節に咲き始める。
が、ここでは角館から盛岡ICへ向かう途中にある【刺巻湿原】をご案内したいと思います。
◆ 【角館】から国道46号線で一本道、JR刺巻駅裏から広がる【刺巻湿原】
※ 今の季節なら、秋田新幹線でこの辺を通過する時にも列車の車窓に「水芭蕉の咲く湿原」
を見る事が出来る。
◆ ミズバショウ (尾瀬とは違い広葉樹林の中。木道も完備) 4/下旬~5/上旬頃迄
◆ カタクリ ・・・・・ ミズバショウの見頃が終わる(大きくなりすぎる)頃から全盛となる
この湿原も、最近は周りが畑で囲まれて、すっかり小振りになってしまった様だ。
何時までこの湿原が残るのか、非常に心配である。
【弘前城公園】詳細についてはこちら『【花ドライブ】(桜編)』をご覧下さい。
さて、弘前からどちらへ行くか? と、言う事ですが【岩木山】→【竜飛岬】方面、又は【白神・十二湖】
方面へ向かう事も選択肢ですが、今回は一般的な【八甲田・雪の回廊】方向に目を向けて見ましょう。
2.【八甲田ロープウエイ山頂駅周辺】(岩木山や白神山地の眺望抜群)
・・・・・ GW頃は、特に今年は無理かも知れないが、高山で咲く
「ミネザクラ」が簡単に見られる場所(5月2週頃~?)
◆ 【弘前城公園】→【八甲田ロープウエイ】
春が遅かった今年は多分、ロープウエイ山頂駅付近はまだ雪の世界だと思われるが?
◆ ミネザクラ ・・・・・ 写真はロープウエイ山頂駅付近にて
3.【傘松峠~睡蓮(すいれん)沼】 ・・・・・ ミズバショウ etc.
この区間で、酸ヶ湯~傘松峠~睡蓮沼、及び、後の区間の谷地温泉付近迄は、「雪の回廊」
として毎年5月中旬迄、道の両側に雪の壁が回廊の様に残る区間。
傘松峠付近で道路右斜面の残雪の間にミズバショウが群生しているのが見られると、思う。
◆ 前方、傘松峠から下って来てこのカーブを曲がる時、視線の正面に
晴天ならば 雪解けの谷地(湿地)が見え、そこにミズバショウの群生が見られるでしょう
睡蓮沼は、まだ 1m 以上雪の下で、僅かに立札が見えるかも? と言う状況だと思われる。
◆ こんな風に? (某年5月9日の例、今年に良く似た天候でした)
4.【蔦温泉】 ・・・・・ ミズバショウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ etc.
(温泉前から蔦沼までの散策路で見られる)
ここは、蔦沼迄の散策路が完備しており蔦温泉の前、散策路の入口付近のミズバショウが早く見
られる様になる。 (今年は残雪が多い様なのでGW中は奥に入っても山野草は少ないでしょう)
5.【奥入瀬渓流】 と、子ノ口から5~600m位宇樽部方向の
【十和田湖畔道路、左側・湖畔林の中】
・・・ キクザキイチゲ、ニリンソウ etc.
◆ 奥入瀬渓流→十和田湖畔(子ノ口から約5~600m位の所、左側)
【奥入瀬渓流】・・・ ここは色々なガイドブック等で詳しく紹介されて居ますので詳細は省略します
ただ、GWともなると、マイカーや観光バスが集中して、駐車待ちやマナー違反の駐車車両に依る渋
滞は数か所と、時間のロスは半端では有りません。
朝9時頃~15時頃、ここを通り抜けるだけでも、恐らくネットで引いたナビ時間にプラス1~2時
間以上の余裕が必要でしょう。
私ならGW中は出来るだけ朝9時前に子ノ口迄抜けるスケジュールを取るか、ここのルートは避けて、
国道102号:奥入瀬バイパスを経由して子ノ口(湖畔道路)に出るルートを選ぶ。
始めてマイカーで【奥入瀬渓流】に来るから回り道はしたく無いと言う方は、朝8時頃には渓流入口
「石ヶ戸休憩所」辺りに来ている様にスケジューリングすると良いでしょう。 (後々が断然楽になる)
これは、観光バスは一般に朝7時~8時半頃宿を出発するから、午前9時前は奥入瀬に入るバスは少
ない。 マイカーも然り、従って、比較的駐車場も空いているし道もスムーズに走れる。
ちなみに、ゆっくり見たい所は2ヶ所位に限定し他は特別な事が無い限りパスする方が良いと思う。
私が推奨するとしたら「石ヶ戸休憩所」と「銚子大滝」の上・下流をゆっくりと回る事をお薦めする。
「石ヶ戸休憩所」 ・・・ ここはゆったりと流れる奥入瀬の雰囲気が味わえる場所、GWの頃は
流れの両岸にはニリンソウやキクザキイチゲが咲き始めるでしょう。
それと、ここにはトイレも完備している。 (以後、子ノ口まで無い)
「銚子大滝」 ・・・・・ ここは、やはり奥入瀬のメイン、滝の上流は「石ヶ戸休憩所」付近と
似た流れで、GWの頃には対岸にキクザキイチゲの群落が広がる。
滝は奥入瀬渓流最大の滝、下流域は、最も奥入瀬渓流らしい散策路が
ある。 勿論、キクザキイチゲやニリンソウなどが豊富に見られる。
※ 道路の混み具合に依ってはスケジュールを繰り上げる等、道路状況を観察ながら柔軟に行動する事
をお勧めします。
【十和田湖畔道路脇:湖畔林内】 ・・・・・ キクザキイチゲ(群落)
(子ノ口から5~600m位の所、道路左側)
他にも数多くのスポットが有るが、少し季節が進むとシラネアオイやミチノクコザクラ(ハクサンコザクラ)
サンカヨウ等に山野草の対象も移り変り、同時に観察スポットも移り変って行く。
以上、今回は、GW期間に絞っての山野草スポットを探してみました。
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