かねてより六万騎山のカタクリ最盛期に行って見たいと思っていたら、GW直前の4/28(火)1日だけ休みがとれる事になり友人に声を掛けたら午前11時頃迄ならOKとの事で、夜10時の仕事を終えてから自宅に帰り、深夜の関越道を走って塩沢の「道の駅・雪あかり」で仮眠、午前7時40分頃友人宅に着いた。
天気は快晴、
8:00AM、六万騎山の麓には更に2人の友人が、仕事をやりくりしてくれて同行すると言う。 感激だ!
六万騎山登山(と、言うより軽ハイキング)
◆ 六万騎山・登り口にて、友人一同を1枚 (T氏・M氏・N氏)
登り口から足元一帯にカタクリが群生していたが、残念ながらもう殆んどが花期を終え、中には
かなり実が成熟している物も見られて少し落胆しながら登り始めた。
登り始めて直ぐの所で青いカタクリの花を教えてもらったが、一部を心無い人にむしり取られて
いて、無残な姿にカメラを向ける気もしなくなった。 非常に残念な事である。
(この青いカタクリについてはT氏のページで紹介されている)
気を取り直して登って行くと、懐かしい花々のオンパレードで落ち込んだ気持ちを癒してくれる。
◆ 登り口からの途中の花々、ニオイコブシ(タムシバ)・・・いい匂いですよ!
◆ ユキツバキ・・・花は散り方に意味が有るらしい。 普通の椿は花全体がポトリと落ちる。
従って昔、武士達は「首が落ちる」と、縁起をかつぎ、庭木にしなかっ
たが、「ユキツバキ」は花びらで散るので武家の庭木に喜ばれたと言う。
その他、イカリソウ・キクザキイチゲ・各種のスミレ・マンサク・ブナ 等々が競って咲き誇
っていた。
そして本命カタクリも、標高が上がるにつれてまだまだ健在。 最盛期は過ぎたが十二分に
UP写真も撮れる立派な花があちこちに群生していた。
六万騎山・山頂展望台
◆ 山頂展望台にて全員で! (同行者T氏のカメラ映像)左よりT・M・N・H(小生)
◆ 山頂からの六日町方向、1週間前(N氏撮影)と残雪量を比較して見ました
1週間前の写真(上)撮影者N氏のブログ(ここ)より借用、こちらもご覧下さい。
◆ ブナの花 : 開花して数日すると、赤い葉も・黄色い花も黄緑色に変る
勿論、「春紅葉(モミジ)」はブナの開花だけでは無く、芽吹きの時や花芽が開花する直前は
多くの植物が表皮を赤くして赤外線を集め暖める事により、成長を促す。
それが秋の紅葉の様に山肌を赤く見せる事から「春紅葉」と呼ばれる様になったのだそうだ。
さて、下山後、本来のスケジュールではトンボ返りで東京へ戻る予定だったが、あまりに快晴の天気に
緑と残雪の山々、こんなチャンスは滅多に無い為「城内漫遊」にと予定変更をした。
城内漫遊
今回は城内エリアを貫く宇田沢川に沿って遡り、八海山里宮迄を辿って見る事にした。
まずは我等の母校、城内中学校。(我等の頃は小学校も一緒で、母校と言えばここだけ)
◆ 後の藤原山(桂山)は子供の頃良くウドやクタチ等の山菜を採りに登った山
我等が入学した頃は一学年で200人・一教室50人と言う大所帯で有ったが、少子化の波は
故郷でも抗し難く、3年後には大牧中学・五十沢中学が統合されてここに通う事になる。
一方、宇田沢(うだぞう)川の対岸の風景は、
◆ 中央の「暮坪山」~「鬼の面(おんのつら)山」が迫って来る
昔は「暮坪山(中央)」も「鬼の面山(右)」も一部特別な急斜面を除き、芝刈りをして
いた為、この季節にはどの斜面を登ってもカタクリやイワカガミ、山菜等の宝庫であった。
最近では雑木や下草が繁茂して山菜も少なく登る人も無くなり、尾根筋でさえ登り下りが
薮コギとなる為、大変である。
◆ 昭和30年代、3月の凍み渡りで上の写真中央・暮坪山に登り
大杉2本が見える稜線からこちら向き(上原方向)を撮った写真
◆ 上原集落開発センター前から、鬼の面・八海山方向 (宇田沢川上流)
◆ 岡付近(旧・蕎麦屋付近の宇田沢川河畔・アズマイチゲの群落より)
◆ 左:アズマイチゲのクローズアップ 右:キクザキイチゲ (宇田沢・堤防にて)
◆ 富岡ホワイトの上流堤防、数か所で群生 ◆ 出浦(イズナ)橋下流域堤防に数株ずつ散在
アズマイチゲとキクザキイチゲの花は殆んど同じで見分け難い。色も互いに白と紫がある。
困った事に両者とも同じ様な環境に生育するので間違えやすい。
見分け方は、アズマイチゲは花の下にアケビの葉の様な細長い葉が6~8枚輪状に付く
事、キクザキイチゲの場合、葉に深い切れ込みが無数に入っている事が大きな違い。
また、キクザキイチゲは比較的紫の花が多く(白もあるが)、アズマイチゲには紫色は
極めて少ない。(全く無い訳では無いので、目安と思って下さい)
こんな所にアズマイチゲの群落とは予想外、多分八海山の何処かの沢筋から流れ着いた
ものが増えたものだろう。 群生は、川沿いに4~5個所確認出来た。
◆ 岡村の山際、城内の春爛漫を絵にした様な原風景
「里には桜、山にはブナの新緑と白い残雪、所処に春紅葉」
ここから山口の友人宅前を抜けて里宮へ
◆ ミズバショウも咲き始めた(小川に沿って大分株数が増えている)
◆ 目覚めつつある里宮の森、消えた雪の隙間からいち早く日陰を好む野草達が!
左 : ウバユリの若い株・・・この株は少し巻いている所を見ると、もしかしたら
今年は花を付ける迄育つかも知れない。
種を蒔いても数年に分かれて発芽する。発芽はしても
5~6年は株が大きく育つ迄花芽を付けず、途中で枯
れて消えてしまう事も多く、育てるのが難しい花だ。
右 : エンレイソウ・・・・・これは、比較的どこでも育つ良く知られた野草。
城内中学校・第16回卒業生の42歳厄払い記念碑
里宮の左下、そこに鎮座して旧城内村を見守っている。
まだ雪解け中の為、スギっ葉(杉の枝葉)等の落ち葉で汚れているが、これが入口
からの全景。
ここで、帰宅時間のタイムリミット。
実家に顔を出してから帰途に付き21時頃、藤代の自宅に着いた。
その後東京の職場に移動、結論として4月28日中に就寝出来、翌朝6時30分始業は
支障無く対応出来た。
遠方からの1日のトンボ返り御苦労様でした。
八海山倶楽部仲間と同級生で登れて楽しかったです。
私の都合で最後まで同伴出来なくてすまなかった。
H氏が朝、私の家の前に到着して、庭の散りかけた桜を撮った。
桜が朝日の逆光を浴びて普段見ないような写真になっていた。
もう樹齢50年くらいの木になっている。
登り口にあった緑の花のカタクリは持ち去られて見ることが出来なくて残念であった。
しかし、頂上付近の遅咲きのカタクリは見ごたえがあって登った甲斐があった。
岡付近のアズマイチゲの群生には驚いた。名前も知らなかったが菊の花を大きくしたような白くて大きくて見ごたえのある花のようです。
一回行ってみたいものです。
田植えが終われば、我々の42歳厄払い御神体にまた会いに行って来たいと思っている。
いやあ~!
お陰様で数年越しの六万騎山・カタクリの時期に行きたいと言う念願が叶い、しかもみんなと一緒に登れるなんて思っていなかった事、何よりも嬉しかったよ。
声掛けしてくれたTさん、気軽に同行・案内してくれたMさん、Nさん、改めて感謝です。
更にみんなと別れてからも天気が良くて、多分この季節の帰省では中学卒業以来最高の春萌えを体験させてもらった。
欲を言えば、もっとしっかりしたカメラと、三脚を準備して行けば良かったと思った。
近日中に俺のカメラの画像データを参考用にTさん窓口で送ります。
残雪の頃いいですねえ。
ホント、一年で一番この季節が好きだね!
ブナの芽吹き、同じ新緑でも特別に優しい緑色で、残雪が残る山裾から他よりひと足早く染めて行く。
そして他の新緑が多くなる頃、山菜が最盛期になって来る。
でも、今年の山菜会にも行けそうもない、俺の分まで楽しんで来てね!
昨日、写真入りのSDカードが届きました。
ありがとうございました。
早速、見させてもらいました。
風景も良かったですが名前入りの還暦写真が良かったです。何かに使わせてもらいます。
そのほかの雲界の城内ビデオも良かったです。
後でじっくり見させてもらいます。
昇さんには渡しました。同級生は後日になります。
山菜会のお誘いが来ました。秋餅会の時は飛び入りで主催者に御迷惑を掛けてしまったので今回は事前に申し込みました。
5/24(日)11:30スタートになっています。
山菜会は初めてですので楽しみにしています。