1・土樽駅
国境の長いトンネル抜けると雪国だった。夜の底が白くなった(だったかな?)。信号場に汽車が止まった。
これは川端康成の名作『雪国』の冒頭のシーン。
この信号場が土樽駅のこと、だそうだ。
現在は、付近に民家も人影も全く見当たらず、まさに山間の無人駅。
夏場の登山シーズンには、利用客もけっこういるのだろうが。
毛渡沢
2・中里駅前
お立ちよりスポット中里・森の中のそば処「花味月」
3・岩原スキー場前
お立ちよりスポット岩原・ファミリーヴィラ第2
何それ? つまんなそう。
まあ、そうだけど・・・ ぶっちゃけると、私が冬場、山小屋代わりにしている所。窓とスキー場が正対していますよ。
どうぞ、気軽にお立ちよりを。
でも、ホントウに何もないから、手ぶらで来ちゃダメ。
3・越後湯沢駅
手前の女性は、「高半ホテル」に飾ってあった芸者松栄の写真を私が勝手に似顔絵にしたもの。小説『雪国』のヒロイン駒子のモデル。
お立ちよりスポット湯沢・滝沢公園
東映ホテル横をそのまま抜けた所。滝までは少し山道を登る。
4・石打駅
お立ちよりスポット石打・地蔵さん前の「幸せバアちゃん」
駅のすぐ近く、伍社神社のお地蔵さん前の石垣に腰かけて、ひなたぼっこをしながら、道行く人に声をかけているおバアちゃんがいた。
「いってらしゃーい」「いい天気ですね」
これは絵になる。そう思ってカメラを向けた。「おバアちゃん、一枚撮らせてね」
「で、おバアちゃん、毎日ここにいるの?」
「ハイーッ! お地蔵さんのおかげでアタシャ幸せ」
この6月――、
高校のクラスメートと北千住で飲む機会があった。そこで石打出身のカズタカ(葛飾在住)にそんな話をしたら、「それ、おれのおふくろ」。
でも、あとで確認したら2軒どなりのバアちゃんだった。
――そうだ。
5・大沢駅
お立ちよりスポット大沢・薬照寺の大桂(かつら)
6・雨の上越国際スキー場前駅
お立ちよりスポット上国・樺野沢城跡
途中、だれが彫ったか、立木をそのままフクロウにした彫刻があった。
7・塩沢駅のプラットホーム
お立ちよりスポット塩沢・紬(ちぢみ)小路
絵は、小路を突き当たったところの普通の民家。
近くに「牧之通り」なるゴーギな通りもあるのだが、こんなありきたりの路地に心をひかれる。
8・六日町駅
お立ちよりスポット六日町・八幡神社
カモが参道をのんびり歩いていた。
しまったなあ、ネギと鍋をもってくれば――そんなこと言ったら叱られる。
9・五日町駅
たまげた。これってコンビナート? 四日市の一部がそのまま移動して来たみたい。
そう思ったのは、何十年かぶりに駅前に立った時のこと。
実は、背後の建物はコンクリート工場だそうで、五十沢ダム建設のときはフル稼働だったとか。
改札口付近の赤いポストだけが、昔の五日町駅をしのばせる。。
10・浦佐駅
お立ちよりスポット・・・というより、今日の予定はここまでなので、何か土産を買おう。
浦佐名物は何かな? と、毘沙門(びしゃもん)通りに出てみる。
ナヌ、名物まんこ餅!
な、何ちゅう……。
そういえば、高校時代、この参道にキタムラの実家があった。
あいつ、たいそうスケベな顔をしていが、このとんでもないモチを食べて大きくなったのが原因で、あんな顔になったのだろうなあ。
風が吹いて、それまで垂れていた長旗が翻った。よく見ると、「まんこ」でなくて「志んこ」。
なぜかホッとして、これを買い求め、駅へ帰る。
あれっ? おっちゃん、まだいたの? 今日はこのまま帰るからバイバイね。
おう、また来いや。
コメントする