突然逝ってしまった亘を偲んで………

鉄路の響き

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0taitoru.jpg

 

 

1汽笛.jpg

 

 

 

 

 

♪車輪の音もいしがしく
谷川岳を仰ぎつつ
やがてはくぐるトンネルは
我が東洋のほこりなり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へんな歌詞・・・
というなかれ。これは昭和のはじめ、上越線が全線開通した時に歌われた『鉄道唱歌』の替え歌。
だから、「♪キーテキイッセイ新橋を・・・」と同じ調子で歌いながら進んでください。
そうすれば、感じが出ますよーーほんのちょっぴりだけれど。

 

 

2中里m.jpg

♪松川ループをつかの間に
中里駅を見渡せば
この地に産める木炭は
山と積まれて名も高く

 

 

3湯沢m.jpg

♪薫る若葉をぬひながら
着くは湯沢のステーション
駅の彼岸の高台に
見るは湯沢の温泉場

 

 

 

 

4塩沢m.jpg

♪上田富士をば右にして
石打過ぎて塩沢は
清水の谷も奥深く
薫る上布の名産地

 

 

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♪鉄路の音も勇ましく
八箇の秋を偲びつつ
坂戸城跡の緑こく
出でたつ駅は六日町

 

 

 

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♪魚野川原をさえぎりて
右手に仰ぐ高峰は
八海銀山駒ケ岳
荒沢岳もその陰に

 

 

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♪青葉の里の大崎も
五日町より程近し
浦佐多門を拝しつつ
着くは小出の停車場

 

9岡村.gif

 

上越線生みの親
石打駅前に立つ岡村貢翁

明治期、下一日市(しもひといち)の庄屋・玉城屋に生まれ、上越線の建設にその生涯をささげたお人。
南魚沼郡長を経て、明治15年あたりから南雲喜之七さん(土樽村)らと建設ルートつくりに谷川山麓を歩き回る。
大正11年、その完成を待たず87歳の生涯を閉じる。
昭和4年、清水トンネル貫通。
昭和6年、上越全線開通。

 

次回は、現在の上越線を各駅停車で土樽から浦佐まで、スケッチしながらたどってみよう。

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コメント(1)

相変わらずほのぼのとしたペンタッチ。

上越沿線を郷里とする人の心をくすぐる画題選び。

次の掲載、待ち通しいです!

それにしても、「上越線版・鉄道唱歌」なんて知らなかったなあ!

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