断たれた亘の才能を惜しむ
『八海山倶楽部』当初からのメンバーで、ふるさと城内を中心とした素晴らしいイラストを提供してくれていた亘が、2016年5月逝去しました。享年70歳、その冬にも例年通り、越後湯沢の別荘でスキー三昧な元気だった亘。未だ若すぎる突然の死でした。
亘は最初『八海山倶楽部』の中にページを設け発信していましたが、2015年5月、自分でサーバーを契約・独自にブログ公開するなど、ますますの創作と発信に意気込んでいた、その矢先の死でした。
独自ブログで発信することになってからも、亘は『八海山倶楽部』のメンバーとしての意識と立場は変わることが有りませんでした。
『八海山倶楽部』としては、残された彼の膨大な作品とデータを彼の死とともに埋もれさせるのでなく、引き続き広く一般に公開する必要が有ると思うし、それが彼の遺志に沿うことだと考えます。
「城内のスケッチ」展示会
亘のメイン作品群とも言うべき「城内のスケッチ」は、『八海山倶楽部』の地元メンバー、及び彼の同級生などの尽力により、地元の「トミオカホワイト」美術館での展示が決まり、2016年4月から1年に渡る展示が始まりました。亘の死の1ヶ月余り前のことです。展示の状況を生前亘に見てもらうことは出来ませんでしたが、この企画が亘の了解のもと生前に決まったことは幸いでした。
展示は大きな反響を呼び、新潟日報をはじめとして幾つかのマスコミの取材も有りました。
ブログデータ公開
上でも述べましたが、亘は途中から独自サーバーでブログ発信していました。実はそのサーバー契約が彼の死とともにもうすぐ失効、今まで通りには見ることが出来なくなります。
ブログのデータは全て手元に有りますので、ご遺族の了解も得て古巣の『八海山倶楽部』で公開します。
一級の資料
見て頂ければ分かりますが、全編を通し、資料としても一級のものです。
特に「城内のスケッチ」シリーズ、「あの頃 S30」シリーズ、「44・8 水害」、「ふるさと歳時記」等など、etcエトセトラ……。
われわれメンバーは、同じ『八海山倶楽部』の仲間として、亘と同じ場を共有できたことを誇りに思うとともに、謹んで彼の冥福を祈るものです。